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#元町の上で 荒川青のための本棚②「本の栞」

『愛がなんだ』『あの頃。』などの今泉力哉監督が東京・下北沢を舞台にひとりの青年と4人の女性の出会いを描いた群像劇『街の上で』。新型コロナウイルス拡大による上映延期を経て、ついに当館でも5/1(土)より公開いたします。公開を記念し、映画と合わせて映画館がある「街」を楽しんでもらうために近隣の書店や喫茶店の協力のもと、noteにてオンラインマガジンを刊行します。タイトルは「#元町の上で」。お店の人が観た本作の魅力、オススメの書籍やドリンクの紹介、さらに映画館スタッフによるお店へのインタビューなどで〈元町〉という“街”の魅力を伝えたいと思っています。映画も街もお楽しみください。


こんにちは。映画『街の上で』note企画、書店担当の林です。
参加書店で展開していただいている【荒川青のための本棚】のご紹介第2回です。若葉竜也さん演じる本作の主人公、荒川青のために並べられた本を手に取って、みなさんにも青くんを感じてもらえたら嬉しいです。

今回は【本の栞】さん。どんな本が並んでいるのでしょう?


青くんは「ふわっとしているように見えるけど何も考えていないわけじゃない」と店主の田邉栞さん。「自分の気持ちを言葉にするのは得意じゃなくて、いろいろ思っても飲み込んじゃう」「気にしてない風を装いつつも人の目を気にするタイプ」と青くん像の分析がすごい!【本の栞】さんでは、青くんの部屋の本棚をイメージして選書してくれました。

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「これは読まない、というのは無さそう。隙間を埋めるように読んでる」と田邉さんがイメージする青くんの本棚は、なかなかサブカルっぽい印象です。今泉力哉監督とともに『街の上で』の脚本も手がけられた大橋裕之さんのコミックは、劇中でも部屋に登場しました。つげ義春や根本敬、植草甚一などは、周りにいる年上の人からすすめられたという設定だそう。ケイト・ザンブレノの「ヒロインズ」(C.I.P.Books/2018年)に「おっ」と思い、沢木耕太郎は「深夜特急」じゃないあたりになんとなく青くんらしさを感じます。

ちなみに田邉さんは「青くんってよくわからないからかえって興味をそそられる。笑わせたいって気持ちになっちゃう」そうです。そ、それって恋の始まりじゃないのー?!と勝手に甘酸っぱくなった私でした…。


本の栞
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映画の感想と荒川青にすすめたい本紹介
インタビュー


※【荒川青のための本棚】は5/14(金)まで展開しています。販売状況により内容が変更となりますのであらかじめご了承ください。
また、新型コロナウイルス感染拡大状況により、店舗の営業状況や時間に変更が生じる可能性がございます。ご来店の際は事前にご確認ください。


映画『街の上で』元町映画館にて5/1公開

文責:林 未来(元町映画館支配人)

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