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#元町の上で 荒川青のための本棚④「荒野」

『愛がなんだ』『あの頃。』などの今泉力哉監督が東京・下北沢を舞台にひとりの青年と4人の女性の出会いを描いた群像劇『街の上で』。新型コロナウイルス拡大による上映延期を経て、ついに当館でも5/1(土)より公開いたします。公開を記念し、映画と合わせて映画館がある「街」を楽しんでもらうために近隣の書店や喫茶店の協力のもと、noteにてオンラインマガジンを刊行します。タイトルは「#元町の上で」。お店の人が観た本作の魅力、オススメの書籍やドリンクの紹介、さらに映画館スタッフによるお店へのインタビューなどで〈元町〉という“街”の魅力を伝えたいと思っています。映画も街もお楽しみください。


こんにちは。映画『街の上で』note企画、書店担当の林です。
公開まであと2日!参加書店で展開していただいている【荒川青のための本棚】のご紹介第4回です。若葉竜也さん演じる本作の主人公、荒川青のために並べられた本を手に取って、みなさんにも青くんを感じてもらえたら嬉しいです。

今回は【荒野】さん。どんな本が並んでいるのでしょう?


青くんとは友人になれなさそうだなぁと店主の森田敦さん。え、い、いきなりそんな…。スーツを着て会社に行くような姿は想像できない、雇われるタイプじゃないと森田さんが想像する青くん、そんな彼にこれからの人生を強く生き抜いていくためのヒントを得てもらおうと選書してくれました。まさに【荒川青のための本棚】!

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組織で働くことが難しいから自分のできる仕事を手の届く範囲で作る、「しょぼい起業で生きていく」(イースト・プレス/2018年)はまさにぴったりの本。「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」(講談社/2013年)はそんな人におすすめの“らしからぬ”ビジネス書。そして「非属の才能」(光文社新書/2007年)や「調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論」(幻冬舎文庫/2006年)などが並び、もうこれは青くんや“青くん的”な若者は人生に迷ったらここに来れば良いんじゃないかな?!「たぶん青くんより少し年上」という森田さんが君たちの人生を応援してくれています。「友人にはなれなさそう」とおっしゃいましたが、良い先輩じゃないですか…!

そして、映画化も決定した燃え殻さんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」や「俳優・亀岡拓次」、又吉直樹の「劇場」など、映画にまつわる小説が並ぶのもお楽しみです。


荒野
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映画の感想と荒川青にすすめたい本紹介
インタビュー


※【荒川青のための本棚】は5/14(金)まで展開しています。販売状況により内容が変更となりますのであらかじめご了承ください。
また、新型コロナウイルス感染拡大状況により、店舗の営業状況や時間に変更が生じる可能性がございます。ご来店の際は事前にご確認ください。


映画『街の上で』元町映画館にて5/1公開

文責:林 未来(元町映画館支配人)

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