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7,忘れてくても忘れられない。壮絶死体現場ダントツNo1(前編)。動く黒い床の正体

今回はダントツでもっとも凄まじかった死体現場。

あれはすごかった

ここに人間が生きていたとは思えないすさまじい現場だった

さらに現場だけでなく死体の状況もすごかった


今回はかなりの長文です

記憶の限り書き殴っていたらかなりの長文になってしまった

そのため前編と後編の2回に分けることにしました

前編が現場の状況、後編が死体の状況

あの時のおぞましい記憶を思い出して、自分があの現場で感じた恐怖や気持ち悪さをそのまま書いていく。


時期は8月の真夏

現場はかなり古い平屋建ての借家

写真はイメージです。本当の現場の写真ではありません

築50年経ってそうな古い借家。

居間と寝室用部屋がひとつ

現場に着いた時の光景はよく覚えている

天気は真夏の晴天で、家の前の砂利の駐車場がすさまじい暑さだった

立っているだけで汗だくになりフラフラしてくるほどの暑さ


新聞アーチのお出迎え


玄関前に立ってまず目についたのは、郵便受けにあふれている新聞だった

一体何ヶ月分たまっているのか

下を見ると、地面にも大量の新聞が積み重なっていた。郵便受けに入りきらなくなって新聞屋が積んでいったものだった

写真はイメージです


ここまで積もる前に新聞屋も何かおかしいと思わなかったのか

しかし通報者は新聞配達だった

新しくこの地区を担当になった配達屋で、玄関前に来て一発でこれはヤバいと思い通報してきたらしい


新聞アーチをくぐって建物内へ

入りたくないがしかたなく玄関から入る

建物の中は真っ暗だった

玄関ドアを開けているから光が入ってくるため中の様子はわかるが、ドアを閉じたら真っ暗だった

すべての小窓には遮光性の高いカーテンが設置されていて、すべての雨戸が閉められている

外からの光は一切入らないようにしていたらしい

玄関を入ると目の前が6畳くらいの居間

今の真ん中にはこたつ用の座卓があり、その上には食べ残しや薬など物が溢れていた。

そして、座卓の周囲も物で溢れている。床は足の踏み場もないほど、食べ残しや衣類、よくわからないスプレー缶などが散乱していた。

居間の左奥が寝室らしいが、玄関からは暗くて中はほとんど見えない

居間の右側が浴室のようだった


ゴミ屋敷だ
今までで最悪に不衛生で不潔な現場だった

ここに靴を脱いで上がるのか
自分の足の裏が腐りそうだ

すでに他の捜査員は中に入っている

死体は寝室にあるらしく、そっちで何か話している


行くしかないのか・・

覚悟を決めて靴を脱ぎ、居間の床に一歩足を踏み入れたその時だった


動く床の正体

足を一歩床に置いたその時だった

自分の足の周りの真っ黒な床が動いた

床が動いたというより、自分の足の周りから何かが散って行く感じだった

よくわからなかったが、何かヤバそうなことだけはわかった

部屋の中が暗くてよくわからない

持っていた鑑識ライトで床を照らす

その瞬間動けなくなった

自分の足の周囲には恐ろしい光景が広がっていた

黒っぽい床だと思っていたそれの正体


そこには大量のコオロギのようなものがカサカサうごめいていた

大きさは親指の爪くらいだろうか 中にはもう少し大きいものもいる

床を埋め尽くすものすごい数だ

思わず「ヒッッ!」と言いながら足を靴の上に戻した

もう一度ライトでよく見る

ちがう、これはコオロギじゃない なんだこいつらは

「班長、床に大量の虫がいませんか!?なんですかこれ!」

「アホかお前、ゴキブリだろ。それ以外にもいるかもな。早く入ってきて現場の確認やれ」

ご、ご、ゴキブリ・・

ゴキブリって、単独で出てきて人間を怖がらせるのが仕事じゃなかたっけ

こんなに大量にいてどうするんだよ 

床にゴキブリがいるんじゃなくて、ゴキブリが床になってるじゃないか


こんなとこ入れない 入ってはいけない

外から火をつけて家ごと燃やすべきだ

中で現場作業をしている刑事課員たちは頭おかしい

おれはまともだ まともだから今ここから一歩も動けずにいる。これが正常な人間の反応だ あの人たちは数々の死体を経験しすぎて人として大切な部分をなくしてしまったのだ

どうしても耐えきれず一度外に出た

再びものすごい灼熱の日差しが降りかかってくる 外も地獄だった

しかしどうしてもあの床に靴を脱いで上がりたくない

しかし土足であがれば自分の足跡をつけてしまうため、事件性があった時にヤバい

そこで思い出した

鑑識車の中にゲソカバーがあったはずだ

靴の上からかぶせて、靴で歩いても足跡がつかないようにするために鑑識作業用の道具のひとつだ

急いで鑑識車に戻りゲソカバーを取り足につけた

これをつけてても強烈な抵抗感はあったが、死ぬ気で居間に入っていった


一歩歩くたびに床がカサカサっと動く

うごめくゴキブリが自分の足を登ってこないか怯えながら、とりあえず寝室の死体を確認しようと奥の寝室に向かった


真っ暗で見えなかった寝室の中が徐々に見えてきた


そこはゴキブリフロアの居間よりも地獄だった
後半はこちら⇩


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最初のnoteにタイトル一覧を載せてあります。 1、記念すべき1体目は飛び散った肉片 2、死体なのに体内から音が。その音の正体は 3、初めての腐乱死体。腐乱死体とはどんな死体なのか 4、自殺と断定するには謎が残った白骨死体 6、一家全焼火災の焼死体と怪奇電話 11、傷害致死。飛び散った血痕のDNA結果はまさかの 15、解剖。そこで刑事が見るもの、聞く音、感じる匂い。 など。 15本は現時点ですでに決定しているnote。今後追加する場合もあり。 一度購入してもらえれば、すべてのnoteが読めます。

刑事課の時の死体現場のリアル話。 刑事の死体現場とはどんなものか、死体現場での刑事たちの本音とは ドラマや小説のようなファンタジーは一切な…

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