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【ミスチル自分史】(7) POPSAURUSとapbank fesと

トップ画像は、koukichi_tさんからお借りしました。ありがとうございます!


「SENSE」や「(an imitation) blood orange」がリリースされた2010−2012年の時期は、社会人4年目で、仕事にも慣れてきた頃だった。新しいアルバムを追いかけてはいたけれど、「人生の中心にミスチルがある」いうよりも、「横に置いてある」という感じだった。しばらく、ライブにも行っていなかった。

そして、2012年のとある日曜日の午後。上野駅の周辺を歩いていて、たまたま金券ショップを覗いたときに、『TOUR POPSAURUS 2012』のライブチケットが、そのショーケースの中に並べられていた。「お?」と思い、日付をよく確認すると、まさに今日その日。今から4時間後に開演する。

「会場はどこだ?」と目を凝らす。埼玉の西武ドームとある。時計を見て、「これ行けるぞ!」と直感した。そこからは早かった。その場ですぐにチケットを買って、そのまま電車に乗り込み、西武ドームへと向かったのだ。

それはまさに偶然の出来事だったけれど、自分のフットワークの軽さに驚いた。眠っていたミスチル愛やライブ熱が一気に目を覚ました。聴ければ席はどこでもいいやと思っていたら、メインステージからすぐ近く、前から10列目くらいだったことに驚いた。セットリストは、20周年記念にふさわしく、ベストアルバム的な曲が次々と飛び出して、さまざまな記憶を呼び覚ました。

この日から、「ミスチルのライブに参加していこう」という習慣が、自分の中で再び目を覚ましたのだ。

その年の夏には、つま恋のapbank fes'12に参加。フェスそのものも初めての経験だった。一番印象的だったのは、「シーソーゲーム」だった。「シーソーゲーム」ってライブで演奏することがあるんだ、というのが素直な驚きだった。

このfesでは、初めてスピッツの生演奏を聞いて、そのサウンドパワーにとても驚いた。bank bandの「to U」で、桜井さんが平井堅を「さん付け」で呼んでいたことが何だか面白かった。そして最後に聴いた、カバー曲「僕らが旅に出る理由」も非常に印象に残っている。