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20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【10日目 Strasbourg】

こんにちは!モトです。

9月14日、月曜日。晴れ。
今日の目的地は Alsace(アルザス)地方Strasbourg(ストラスブール)です!

ついにやってきました、Alsace!! 
Alsaceは街並みがメルヘンチックでとても可愛いので、フランス人にも観光都市として人気のある地方です。

そしてStrasbourgは、今回訪れたフランス20都市の中では最東端の街です。

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ドイツ国境に位置するここStrasbourgは、かつて何度もドイツ領になったり、フランス領になったりを繰り返し、歴史に翻弄されてきた街でもあります。
そして今日では、フランス・ドイツの和解を象徴するかのように、欧州議会(EU)の本部が置かれている、ヨーロッパにおける重要都市でもあります。


Strasbourgは大きな街なので、パリから繋がるA4というとても大きな高速道路が通っています。

朝Metzから出発した私達も、「Strasbourgは大きな街だから、まず迷うことはないだろう」とたかをくくっていました。
しかしなんとStrasbourgへ着くと、高速道路から市内のPériphérique(ペリフェリック=環状道路)へ続く合流地点が工事で閉まっていたのです!!

普通、工事で高速道路が閉鎖されていたら何かしらの案内表示があるはずなのですが、案内表示がどこにもありません。さすがフランス!!
Googleは工事情報を知らないので、「閉まっている出口を行け」と言ってくる(泣)。

結局、Périphériqueに合流するまで30分近く迷走しました。
怖いところですねフランスって……!!

そんなこんなでハプニングがありましたが、何とかホテルに辿り着くことができました。


(※ 余談ですが、夫曰く、Strasbourgでは運転するのがとても怖かったそうです。
運転ルールを守らない人がいたり、自転車レーンを走らない自転車がいたり、いきなり車が飛び出してきたり、などなど。
車が飛び出してきた時は、さすがに助手席にいた私もヒヤッとしました。
慣れないStrasbourgで運転する方は、ぜひ気をつけてくださいね。)


泊まったホテル :Comfort Hotel Strasbourg

ここはトラムの駅が近くにあり、中心街まではトラムで10分くらい。交通の便がとても良かったです!

ロビーや客室などは全体的に可愛い雰囲気(家具がちょっとアンティーク風)で、清潔で、夜は静かで、とても快適でした!
今回いくつかComfort Hotelに泊まりましたが、その中でもComfort Hotel Strasbourgはすごく気に入ったので印象に残っています。

サービスや設備も申し分なく(バスタブはなし)、お部屋にはお茶やコーヒーに加えてクッキーも置いてあったのが嬉しかったです。
これで値段は驚きの40€(駐車場付き)!!
またStrasbourgに行くことがあれば、次もここに泊まりたいと思いました。


コインランドリー初体験

そしてこの日は20日間の旅行のちょうど真ん中だったので、コインランドリーでお洗濯をしました!

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夫も私もコインランドリーを使うのが初めてで、
「どれ使えばいいのかなー?」
「まず何をどうするんだろう??」
みたいな会話をしていたところ、たまたま居合わせたご夫婦が、何から何まで親切に教えてくれました。

そしてなんと、洗剤まで分けてくださいました。優しすぎだろう。
(さすがに洗剤まで分けていただいたのは申し訳なかったので、少しですがお金を払いました……!)

まずは使うマシンを決めて、洗濯物を入れ、洗剤をセットします。
それから、下の写真の支払機で自分のマシンの番号を押し、お金を入れます。

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「洗濯はだいたい25分くらいで終わるよ」と教えてもらったので、洗濯が終わるまでは近所のスーパーで、ご当地グルメのお土産を見たり、車に積む用の水を買ったりしました。

洗濯が終わったら、同じ要領で乾燥機にかけます。

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乾燥機は、乾燥時間を10分ごとに設定できるのですが、どれくらいの時間で乾くかわからなかったのでとりあえず40分に設定したところ、問題なく乾いていました。

洗濯終了!!
これで残りの10日間も、着るものに不自由なく旅行が続けられます。やったぁ!

さて洗濯物が終わったので、ようやく街に繰り出します!!いざ観光〜!!


ちなみに中心街へはトラムを使って行きましたが、トラムの駅でも、観光客よろしく行き先を調べている私達に
「観光名所に行くならこっちの方面のトラムだよ!」
と声をかけてくれた方がいました。

「ありがとうございます!Strasbourgは初めてだから、何もわからなくって。」
と言ったら、その方は
「そうだろうと思ったよ!でっかいカメラ持って、キャスケットかぶって地図見てるからさ(笑)。旅行楽しんでね!」
と爽やかに去って行きました。
Strasbourgには、親切な人が多いのかもしれません。


Musée alsacien

実は前々から、Strasbourgへ来たら行ってみたい場所がありました。
それは、Musée alsacien(アルザス博物館)

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アルザス地方の伝統や歴史に関する展示を行なっている、小さな博物館です。
建物そのものも美しいですが、博物館の中もなかなか見応えがあります!

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博物館の中はこんな感じで、伝統的なアルザスの生活様式が再現されています。
(そして、そこはかとなくジブリ的なムードを醸し出しています。)

家具、民族衣装、楽器や工芸品などが飾ってあり、なんだかアルザス人のお家に本当にお邪魔しているかのような気持ちになれます。

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フランスはその歴史ゆえ、地方ごとの特色が色濃く残っています。
普段オーベルニュに住む私にとっては、まるで違う国の文化を見ているようで、とても面白かったです。

じっくり見たら1時間半、ささっと見たら30分〜1時間くらいで周れる博物館ですので、機会があればぜひ気軽に立ち寄ってみてください。

MUSÉE ALSACIEN
23-25 quai Saint-Nicolas - 67000 Strasbourg


Batorama

博物館のあとは、Strasbourgの運河を一周できる船、Batorama(バトラマ)に乗りました!
これに乗ると、Strasbourgの主な観光名所を一度に見ることができるのでオススメです。

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写真左の白い船がBatoramaです。

船に乗るとアナウンスが流れたのですが、そのアナウンスの順番がドイツ語→英語→フランス語でした。フランス語の優先順位!(笑)

そしてBatoramaにはなんと、12ヶ国語の音声ガイドが付いています!
もちろん日本語ガイドもありますよ〜!
さすが、国際都市Strasbourgですね。

さらにこの音声ガイドがとても良く作られていて、Strasbourgの歴史から、船が通る運河の水門の仕組みまで解説してくれます。
とても興味深く、勉強になりました。

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こちらは典型的なアルザス地方の建築。
カラフルで可愛くて、ジブリ感があって、ずっと見ていても飽きません。

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こちらは欧州議会。
何度もニュースなどで見たこの建物。
生で見た時は感動を通り越して、もはやゾワゾワしました!!

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お天気が良かったので、写真撮影するのが楽しかったです!

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橋の下を通る時はなぜかワクワクします……!なぜだろう。

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Strasbourgの街を一周するのにかかる時間はたっぷり、1時間ほど
でも、あっという間の1時間でした。

Batoramaは観光案内所の隣にチケット売り場がありますが、ネットでの事前予約もできます。
(事前予約しておいたほうが、他のスケジュールが立てやすいかもしれません。)

BATORAMA
https://www.batorama.com/fr


この頃にはだいぶお腹も空いていたので、ゆっくり街を散策しながらレストランへ向かいます。

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運河沿いの建物が夕日に映えます。

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突如として現れるメリーゴーランド。

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中心街の、建物と建物の距離が近い感じは、少しClermont-Ferrandに似ているかもしれない……と思いました。
そしてReimsのカテドラルを見て以来、ちょっとやそっとのカテドラルでは驚かなくなっている自分に気付いてびっくりしました。


この日のレストランはこちらです。

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いい感じに怪しいレストランです。
入り口は1階なのですが、レストラン自体は地下のカーヴのようなところにあります。

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ここのレストラン、お手洗いもかなり怪しい雰囲気で素敵だったので、訪れた際にはぜひチェックしてみてください。

Spécialité その1 : Bretzels

さて、まずはStrasbourgだからやっぱりビールかな?と思いビールを頼んだら、早速スペシャリテが出てきました!

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おつまみがBretzels!!
う〜んドイツっぽいです。

Spécialité その2 : Flammeküeche

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こちらは前菜に頼んだFlammeküecheです。
ピザよりもずーっと薄い生地に、玉ねぎのスライス、クリームソース、ソーセージとチーズが乗っています。
食べてみるとパリパリ、サクサクでとても美味しかったです!
軽い食感で食べやすいのでパクパク食べてしまいましたが、実はすごくお腹にたまります。

夫と半分ずつ分けて食べましたが、食べ終わった頃には「あれ、これからメイン料理来るんだっけ?」と愕然としました。

(ちなみに夫は、この日食べたFlammeküecheの味が忘れられなかったようで、旅行が終わった後、自宅でFlammeküecheのレシピを調べて作っていました。)

Spécialité その3 : Choucroute garnie

その名も「アルザス風シュークルート」

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3種類の豚肉(ヒレ肉、バラ肉、バラ肉燻製)と、3種類のソーセージ(普通、ハーブ、チョリソー)が乗っています。
このソーセージが、ジューシーでとても美味しかった!!

キャベツの酸味は程よく強すぎず、さっぱりしていてお肉によく合います。
お肉が全部で6種類もあるので、味に飽きません。
お肉の味を変えたい時は、間にジャガイモを挟むと、口の中がリセットされました。

お肉、キャベツ、お肉、キャベツ……とエンドレスで楽しめます。
ただ、ただ、量が多いです。

私は普段からよく食べるので、基本レストランで食べ物を残すということをあまりしないのですが、今回の旅で唯一完食できなかったのが、このChoucroute garnieでした……!

とても美味しかったのですが、最後は食べきれず、お肉とジャガイモを少し残してしまったのです。無念。

でも、本当に、とても美味しかったです。


そしてお腹がいっぱいなはずなのに、なぜかデザートメニューを見たら甘いものが食べたくなってしまい、例のごとくThé Gourmandを頼んでしまいました。
(でもやっぱりお腹がいっぱいで、結局夫に手伝ってもらいました。笑)

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左からフィナンシェ、キャラメルプリン、りんごのタルト、チョコレートムースです。
どれも美味しかったのですが、りんごのタルトが特に、上のクランブルがサクサクで美味しかったです!

こちらのレストラン、内装がとても素敵なので、気になる方はぜひホームページの画像なども見てみてください。

GURTLERHOFT
http://www.gurtlerhoft.fr/


さて、【10日目 Strasbourg】はいかがでしたか?

次回は【11日目 Colmar】をお届けします。
Colmarは、今回私のお気に入り第3位になった街です!とっても可愛い街なので、次回もまた読んでいただけたら嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!


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