おうちでロックアイスの模型をつくろう
デジタルカメラが主流の時代にあえてフィルムカメラを使ってみるとか、文章書くのにあえてペンとノートを使ってみるとか。そういう一歩手前のテクノロジーを使うというカッコよさがあるような気がして、冷蔵庫が自動製氷してくれる時代に製氷皿を買ってみました。
この製氷皿、コンビニで売ってるようなロックアイスを作るというもの。ロックアイスというものは大きな氷を砕いて作るものだが、これは型にランダムな形状が彫り込まれていて「ロックアイスの形を模した氷」が大量に作れるようになっている。
つまり、これを使って出来た氷はロックアイスの模型といってもいいんじゃなかろうか。コンビニで買うやつよりも少し小さめの氷が出来るところもなんだかそれっぽい。
模型というからには模型のしきたり的に、これを使ってロックアイスを精密に「再現」する必要性があるのかもしれない。例えば透明な氷を作るとかだろうか。私はそういう宗教には入っていないのでそんなめんどくさいことはしない。
作った氷は見た目はなかなかいいけど、結構角があるのと意外と小さいのが相まって溶けやすさは冷蔵庫の自動製氷で作った氷と大差ない気もする。そこらへんはコンビニで買うロックアイスの方に軍配が上がるかもしれない。やっぱり市販の完成品にはかなわない部分があるところも模型っぽくて私は好きです。
どういう人が買うのかよくわからないし、なぜこのようなモノが作られることになったのかもよくわからないこの商品。本来、砕くという製作工程上しかたなくランダムな形状になっているものをわざわざ型を使って再現するという不思議な代物だが、これは多様性を推進するがその実、型にはまった人間を作り出すような教育制度や社会に対してのアイロニーなのかもしれない(絶対違う)。
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