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「コミュニケーション」を問題解決の結論にしてはいけない!

不具合やシステムトラブルの原因を「コミュニケーション不足」ととらえ、「もっとコミュニケーションをする」としがちです。

コミュニケーションによる問題解決の特徴

でもコミュニケーションによる問題解決には以下のような特徴があります。

・感情的に解決した感でしかないことが多い
・共依存を産みやすくパワハラ文化を産みやすい
・コミュニケーションへの依存や中毒性が強く、マネージャーが忙しくなりコミュニケーション量が減ると如実にパフォーマンスが下がったり不正行為が増えがち
・アーカイブ性がなくフロー型でアセットが積み上がらない
・コミュニケーションはコストが高い
・コミュニケーションの効果は回数や時間とともに逓減していく
・メンバーの数が増えるとコミュニケーションの組み合わせは爆発的に増えて、スケールと共にコミュニケーションコストは爆発的に増えていく
・マネージメント層のパフォーマンスが教育が難しく属人的なコミュニケーション能力にされやすく、マネージメント層のスケールができない。
・コミュニケーションによる副産物「人間関係」のトラブルが起きやすく、人間関係のトラブルの修復にさらに手間がとられる


脱コミュニケーション

解決策を安易に「コミュニケーション」とすることはやめて、以下の解決方法を考えてみましょう。

・問題ではなく結果に目を向ける
・問題を特定の人のせずプロセスの改善に目をむける
・仕事を棚卸しして仕事を整理してより手数を少なく簡単な手で必要な結果を出す
・トラブルや例外的な手順が多く負担は大きいが、収益や利益への貢献度が低い業務や顧客を捨てる
・明確なルールやマニュアルを作り日々改善しつづける
・人手を介さないツールを導入する

コミュニケーションを活用すべきタイミング

逆に現地へ行き対面でのワンオンワンなどのコミュニケーションをすべきタイミングがあります。

問題解決の調査のために、現場・現実・現状・現物を把握する時は、足をはこみ自分の目で見て自分の耳で聞くことが大事です。

次に、守れるはずのルールを守れていないメンバーなどに対する対応は、口頭でのワンオンワンのコミュニケーションをすべきです。例えば遅刻をするメンバーが一人いるだけなのに、チームのルールを変えるようなことをしていませんか?こういう場合は、そのメンバーを呼んで「今日は○時に来ましたね。定時は○時なので厳守してください」とフィードバックしましょう。

補足ですが、フィードバックには過剰な期待をしないようにしてください。フィードバックのコツは、感情をのせて長時間厳しく詰めるようなことをさけて、客観的に事実ベースで、感情をのせず機械的に、短時間で必要最低限で伝えること。そしてフィードバックでの効果を過剰に期待せずに、繰り返し毎日続けることです。

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