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秋田県で放置柿の収穫・商品化を行っている柿木崇誌さんのお話をききました🍛

こんにちは!プロボノメンバーのあやかです!

今回は秋田県で放置柿の収穫・商品化を行っている柿木崇誌さんと対談会を行いました。
柿木さんは現在、柿といぶりがっこの漬け汁を使用したソースでお好み焼きの移動販売やドライフルーツの製造販売など様々な形で放置柿の再利用を行っています。


柿木さんが扱うのは、収穫されないまま放置されてしまった「放置柿」であり、その放置柿は野生のクマなどを誘引する東北地方の地域課題として重要視されています。



柿木さんについて


現在は放置柿の再利用を通じて地域復興に貢献している柿木さん。現在のお仕事にたどり着くまでには沢山の苦労を重ねてきたそうです。

柿木さんはもともとは広島出身。なぜ遠く離れた秋田の地で暮らすことを決めたのでしょうか。実は全国旅をしている最中に奥様と出会い、結婚、その際に奥様の出身地である秋田県へ移住することを決めたそうです。その後、印刷会社に就職し営業職としてイベントの企画・運営や地域活性のフリーペーパーに携わったりと、この頃から既に地域課題に関して関心を寄せていたと言います。



その後、会社を退職し、雪を活用した地域活性化に挑戦したり地元観光地の運営に携わったりと様々な事業を行っていく中であった一つが、放置柿でした。ご友人が作ってくださった柿といぶりがっこの漬け汁を使用したお好み焼きソースを食べ、その美味しさに感動。「これで地域活性をしよう!」と決意されたそうです。実際の販売までには何枚もの書類提出など、行政の審査を通過せねばならず、多くの苦労をなさったようです。
「やりたい!」という気持ちを素直に行動に移し、どんな環境にも対応できる柿木さんの挑戦力を感じますよね。


柿の魅力について


誰よりも柿に対して強い思い入れがある柿木さん。柿木さんにとって、柿にはどのような魅力があると考えられているのでしょうか。
柿木さんは、
「柿の強みは汎用性の高さです。」と語ります。
昔から日本人は柿を余すところなく、生活のあらゆるところで活用してきました。
柿の葉は柿の風味が香る茶葉として、ヘタの部分は漢方として、皮はペットの飼料、青柿は柿渋。
柿は日本人が昔から大切にしてきた「もったいない」の精神が根付いている食物なのですね!!

「どんな食べ物にも合い、食卓の主役である点がカレーの魅力だからこそ、柿をそこに混ぜてみたいと思ったんです。牡蠣(カキ)のカレーもありますしね笑」

今回、我々のカレーの共同コラボに挙手してくださったのも、柿本来の価値をもっと高めたいという想いからなのだそうです。



取り組みへの想い


柿木さんはどのような想いで現在の取り組みを続けていらっしゃるのでしょうか。

近年、「フードロス」という言葉を耳にするようになりましたが、まだまだ人々の関心は薄いように感じます。その原因に関して柿木さんは、
「関心がまだまだ足りないのは、廃棄食材の再利用に関して選択肢がないからだと思っています。」


柿木さんはこの取り組みを通じて、柿の有用性ひいてはフードロスをはじめとした様々な社会問題に目をむけるきっかけとしてほしい、そして世間がもっとハッピーになってほしいと述べます。



実際に、柿木さんが柿の収穫をするため畑に行くと、地域のご高齢の方が集まってくるそうです。柿木さんの取り組みはフードロスの解消になるだけではなく、地域コミュニティ創出にもなっているのですね!


もともと目立つことが大好きだった柿木さん。現在の取り組みは、誰かに注目され、地域課題を解決できる道を選んだ結果だと言います。最近、度々柿木さんの取り組みがメディアにとり上げられ、注目を集めています。柿木さんの行動力・挑戦心の原動力は「自分の行動で誰かの目に留まるきっかけになりたい」という柿木さんの想いから派生しているのかもしれません。



今後の展望について


目下の目標としてまずはビジネスの確立を目指している柿木さん。今後、柿の木のオーナー制や柿の収穫体験などを取り入れ、柿の加工品販売の資金とし、更にビジネスの領域を広めていくそうです。特に柿ソースを活用したキッチンカー事業に注力していきたいのだと熱く語っていらっしゃいました。


最近では、堀江さんにも事業プレゼンをしております。


最後に


環境問題に取り組み、廃棄予定の食材を減らすならば、食材そのものをそのまま食べたり、簡単に手を加えるだけで良いのではないでしょうか。柿木さんがわざわざ手間をかけて丹念に柿の加工品を作っていらっしゃるのは、「地域課題」「環境問題」という少し難しいイメージのある問題に対して、身近な料理に変換することで、それらの問題に関心をもつハードルを下げ、沢山の人に楽しく問題と向き合うきっかけを提供しようとしているのだと感じました。しかしそれは「社会問題」に対する価値観の一方的な押し付けではなく、あくまで呼びかけであり、「一緒に取り組もう」「困っているときはみんなで助け合おう」という柿木さんのメッセージが商品に込められているのではないでしょうか。
廃棄食材活用の選択肢を見いだせない現状に新たな可能性を見出そうとしている柿木さんの熱い思いに大変共感できた貴重な対談でした。柿木さん、ありがとうございました!


柿木さんのX(旧Twitter)

https://twitter.com/kakin0ki?fbclid=IwAR34djM_S1f0InZJr0Vb3TCC7fdmEPEkuQf4rO1IHlfXmdLDeSgTcFVLCNE

柿木さんのInstagram


柿木さんの進行中のクラウドファンディング

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