見出し画像

マイケルムーアこそジャーナリスト マイケル・ムーア『華氏119』

マイケル・ムーア監督の作品『華氏119』。
映画評論家の町山智浩さんが「町田智浩の映画むだ話」のなかで「最高のドキュメンタリー映画」と絶賛していたので鑑賞してきました。

すごくよかった!!
泣くような映画でもないのに、ショックが大きくて涙が出ました。

https://twitter.com/mottocomo/status/1063722626986663936

『華氏119』はトランプ政権をテーマにした映画です。
恥ずかしいけど、日本の政治にすら疎い私は、「トランプはなんかやばそうだよね」レベルにしか知識がなくて、映画をみて彼の言動に衝撃を受けました。
映画は下準備なしでも楽しめるようになっているけど、アメリカの選挙制度や地方問題とかに詳しくない私のような人は、ぜひ解説している記事などチェックして予備知識をもって見にいくと、10倍楽しめると思います!


「政治」と言われるとなんとなく難しそうで敬遠してしまう人にこそ『華氏119』を見てほしい

マイケルムーアが問題にしているのは、もちろんトランプ政権のひどさなのですが、その背景にあるのは2016年11月9日に行われた大統領選挙の「投票率の低さ」です。投票率は48.6%でした(ちなみに、日本では直近の国政選挙の投票率は53.6%。ほぼ同じですね・・・)。
前回のオバマ大統領が誕生した際の投票率は57%近くあったのに、なぜこんなに投票率が下がったのか。
理由は民主党の政策に対する、国民の落胆です。
民主党政権下で行われてきた政策について、マイケルムーアは糾弾します。

投票率が低いと、偏った政治、独裁政治に陥りやすい。
これは本当に怖いことだと頭ではわかっていたけど、アメリカの「現実」を見て、背筋が凍る思いがしました。

人種差別や性差別など、トランプはたしかにやばいけど、そのやばい人間を大統領にしたのは、政治への期待を失った国民の無投票だし、そうさせたのは、他でもない民主党なんですね。

というややこしくて難しいことを、さまざまなニュースやインンタビューなど映像をたくみに使って表現したマイケル・ムーアは本当にすごい映画監督だと思うし、彼こそジャーナリストだな、と感じました。

#華氏119 #映画 #コラム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?