「血の轍」を読んでしまった今の気持ちを吐露したい
「血の轍」押見修造 小学館
「血の轍」とは毒親をテーマとして描いた押見修造先生による漫画でして2023年6月現在単行本が16巻まで刊行されていてまだ続いている作品です。
かなりヤバい作品だとチラチラ耳にしていたし3年くらい前から気になっていた作品でした。
自分でも分かるというか読んでしまったら後戻り出来ない気がして…めちゃめちゃ気になるけど読みたいけどギリギリまで我慢して手を出さなかったんですが何を思ったか読んでしまったんですよ〜前から気になったりしていたのでYouTubeで作品の紹介やレビュー動画を見ていたので最初の話展開は知っていたので5巻辺りから電子書籍で読んでいったのですが1時間かからず気がついたら16巻まで購入して一気に読んでしまいました💦
やはり途中で読むのを止められなかったし内容もヤバかった。
この漫画はセリフが殆どなくて毒親の静子と息子の静一の表情のドアップで展開されていくので5分くらいで一冊を読み終えてしまうのです。
絶対に50%は押見先生の実体験からくるノンフィクションに違いありません。
残りの事件絡みの部分が50%でフィクションなのでしょう。
経験していないと描けない作品だし読者側も読めば読むほど狂気ゆえに逆にリアルさをとても感じます。
リアルすぎてキツくて読み続けられなくてギブアップした人もいるはず…静一の中学生時代の話がピークなのですが(12巻あたり)その後の大人になった静一の話もずっと続いていき父や母との関わり方や世界が続いてくのですが静一の生きている世界そのものが息が詰まるような空気感で切なさとやるせなさも相まって更にリアルさが増していきます。
『ここまできたらホラーだ』
人怖限定でなら私が読んだ漫画の中で一番怖かった漫画が「血の轍」ですね。
それくらい怖かった
これはホラーだよね
押見修造先生はすごい
親って絶対的な存在だし影響は避けきれないものであり愛と憎しみも混在するものだから親はラスボスなんだなって改めて思い出させてくれる漫画です。
今回は具体的な内容やシーンについて説明せずにシンプルに読んだ感想をそのまま吐露させてもらいました。
「血の轍」を読んだことがなくて、どんな漫画なのか気になる方には①~③巻までが全ページにわたりガッツリネタバレされますが精神科医の名越先生が解説している漫画の音読つき(ナレーションつき)の「血の轍」解説シリーズ動画(全5回)をおすすめします。
シリーズ1回目の動画のリンク先がこちらです。
さすがの名越康文先生で分かりやすい分析で見ていて興味深かったです。
これから読みたい人にも読んだことある人にもおすすめな動画でした。
個人的には「血の轍」はラストは穏やかに終わってほしい。
静一の心が穏やかであれば読んでる方も最後に救われる。
なんとも言えない気持ちに駆りたてられる漫画が「血の轍」なので…そう願います。
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