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捨てられない女の話

先日初めて、
ずっとそれなりに大事にしていた
とあるものを無碍にしてしまった。
無碍にした途端、
それがゴミのように見えたから驚いた。
むしろそれはもともと
ほとんどゴミのようなものであったが、
私はそれを認めたくないがあまり
無碍に出来なかったのかもしれない。

実家の自室の物入れにも
そんなような物が溢れている。
ゴミ袋に入れてしまえば
たちまちゴミにしか見えない物を、
潔くゴミにする勇気がなく、
なんとなく収納している風を装う事で、
自分がゴミを保持しているという事実を
隠し立てているような気がする。

何かを捨てることは、
時として自分の過ちや間違いを認め、
真っ向から向き合うことだと思う。
そしてそれはしばしば困難を極める。

実家に連泊していたが
今日が最後の夜である。
この休暇(?)中に
なんだか色々と
作ってみたいものが出来、
実現できたらいいなぁと
思っているが、
いつぞや相当買い込んでしまった
アクセサリーパーツの山が、
私に警戒を促すのであった。



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