依存症は病気なのか?

M L B大谷翔平選手の通訳をしていた水原一平氏のギャンブル問題でギャンブル依存症という言葉が頻繁に使われている。私は依存症というのを病気扱いすべきものか疑問に思っている。

依存症と言われるものにはギャンブル以外に薬物依存症、アルコール依存症、万引き依存症等がある。又性犯罪者の多くが犯罪を繰り返すことからこれも依存症と言っても良いのだろう。

“行為を反復し止めることができなくなること”と定義するならば多くのスポーツ人や芸能人にも似ているところがある。芸術家と言われる人々の中には皆依存症と呼んでおかしくない人がいるはずである。

しかし世間で依存症と呼んでいるのはその行為が健康を害する場合や他人に迷惑をかける場合だけであり、朝から晩までピアノを弾き続けているピアニストを依存症とは言わない。

依存症は特別な心理状態をいうものであり、病原菌が起こしているものではなく、また体が負傷しているものでもない。但し、自分の欲望と理性のバランスに問題があることだろう。子供であれば理性を教育するということも考えられるが、成人に関し理性を改善することは宗教の力でも借りないと難しいのではないだろうか?

どの依存症も種類は異なるが快楽を求めており、人間が快楽を感じるものは色々あり、人によってその示す興味の強弱が異なる。これは本能でもある。本能をコントロールする理性の矯正は脳に何らかの処置をしない限り精神科の科学でも対応が困難だと思われる。

このような理性が欠如している人たちは誰かの監視下に置かなければ結局は社会に害を及ぼすことになるのではないだろうか。