台湾有事



出来ることなら諦めて欲しい中国よる台湾の武力統一。万一起きた場合に何が起こるのか考えてみました。

ウクライナとロシアの戦争では、NATO諸国はウクライナに武器の供給という形でいわば後方支援を行なっている。しかし台湾の場合はそうはいかないでしょう。隠れて応援するというのは地勢的に不可能だからです。台湾は支援がなければ中国の圧倒的力で台湾統一されるでしょう。一方、米国が軍事的に介入した場合は日本・韓国を巻き込む大きな戦争となり世界を混乱させることになるのでは?

1.避難対象者の想定
避難が必要となる人々。最低でも数万人、場合によっては数十万人あるいは100万人をこす避難が必要となる。避難者の受け入れ先は九州だけでは足りないでしょう。日本全国で避難者受け入れの準備をしておく必要がある。

A.避難が絶対に必要な対象:

l 台湾に住む日本人とその家族
l 台湾と目と鼻の先になる宮古島、石垣島などの戦争に巻き込まれる可能性がある南西諸島の住民

B.希望者が出ると考えるべき対象:

l 台湾の日系企業に働く台湾人
l 中国本土在住の日本人
l 台湾の一般国民

2.避難の手段
これらの人々を非難させるための船舶、航空機をどのように集めるか。自衛隊機と民間機と混合部隊が必要。そして南西諸島には大型船を接岸できる港湾施設の建設が必要。

3.自衛隊の配置
自衛隊を配備すると中国軍に狙われると言う理由で島民たちは自衛隊やミサイル迎撃システムの配備に反対する人々が多いと聞きます。しかし、無人となった南西諸島を中国は放置するでしょうか? 岩礁を埋め立ててまで領土を広げようとする中国の姿勢を考えると、南西諸島が無人となれば中国が飲み込むことは必至でしょう。自衛隊を配備しなければ台湾統一に合わせて日本の南西部領土が中国に取られてしまうのです。

従って、領土防衛のために自衛隊や迎撃ミサイルを配置することは極めて重要であると考えます。

5.中国にある日本企業とその従業員
台湾統一に当たって、米軍が介入すれば日本にある米軍基地、特に沖縄の基地が攻撃を受ける可能性はあります。しかしながら、日本は直接戦闘に参加しなければ中国にいる日本人、日系企業が中国政府から攻撃されるとはないのでは。しかし、在留邦人は本土と台湾の間で戦争が始まれば危険を感じて帰国を希望する人が多く出るでしょう。どのくらいの規模になるのでしょうか。

6.状況の可視化
中国軍の台湾周辺への集結状態および外交交渉の進捗について開戦となる前段階についてA、B、Cの段階設定が必要でしょう。
中国が海上封鎖に入る前に避難を開始しなければ避難は不可能となります。中国が海上封鎖をやる前には何を仕掛けてくるのだろうか?中国の戦略・戦術をよくよく検討する必要がありますね。そして各段階においてどこまで準備を進めるかを明確にしておく必要があるでしょう。

防衛省は当然検討を進めていると考えますが、全ての公開は無理としても、その一部を国民に公開し不安を払拭する必要があるのではないでしょうか? これからはマスコミが不安を煽る番組をたくさん流す可能性があるからです。