日大アメフト部

廃部は適切な決断であり、アメフト部の復活には十分に時間をかけるべきだろう。日大のアメフト部の問題は大麻など薬物使用が直接の原因であった。

最近では大相撲の世界でまたも暴力事件が発生し宮城野親方が2階級落ちて親方引退という事件もあった。私はどちらも共通する問題の温床があると考えている。それは激しいスポーツになる程暴力事件や薬物事件を起こす選手が多いということである。激しいスポーツとは肉体的ぶつかり合いが競われるものであり格闘技である。

格闘技というのは本来命がかかっているものであり、負ければ命を失うものだった。防具を使用することやボールなどの道具を使うことで生命の危険、怪我のリスクを防ごうとしているが元々の競技精神は命をかけたものである。

相撲、レスリング、ボクシング、剣道、空手、合気道などに加えてアメフト、ラグビーなどもほぼ格闘技だと私は見ている。

これらをスポーツと呼ぶためには厳重なルール、スポーツマンシップが守られなければならない。ラグビーは英国では優秀な人間を育てるスポーツとして歴史がある。そこには激しいスポーツ故に厳格なルールも存在するのではないだろうか。 健全な精神と肉体を育てるか、暴力的な無法な人間を作るかは紙一重である。

日大はスポーツ大学といっても良いくらいにスポーツに力を入れている。であるならば、「健全な学生を育てるか、勝ち負け本位の暴力的な人間を作るか」という課題に真摯に向かい合い答えを出せるまでアメフト部の復活は延期すべきだろう。