◯新作編 『ホモ・サピエンスの涙』
原題:『OM DET OÄNDLIGA』
監督:ロイ・アンダーソン/ スウェーデン、ドイツ、ノルウェー合作 / 2019年製作 / 2020年日本公開
@新宿武蔵野館
日本語版予告編
原語版予告編
映画を観に来たと思ったら、絵の展覧会を観ておりました。
写真や絵は、物事の一瞬を捉える。その前後は欠落しているが、故に何が起こったのかを鑑賞者に想像させる力がある。
対して映像は、時間の経過・物事の推移を映し出す。
そこには決定的なメディア特性の違いがある筈なのですが、この作品はまさに「動く絵画」。
人類の長い歴史。
その中で、キリストから、ヒトラーから、一介の市民に至るまでもが共通して普遍的に抱えてきたであろう「愛」と「悲しみ」の感情。
それを文字通り「神の視点」で洗い出し、フィックスのアングルで、端尺に落とし込んだ逸品です。
叫びがち、喜怒哀楽を安売りしがちな邦画に飽き飽きしたら、本作でデトックス体験してみてくださいw
(しかし毎度我ながらヌルい感想である)
こちらの記事もご参照に。
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