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エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』、20世紀最後の大傑作

わたしの地元のミニシアター、深谷シネマでリバイバル上映がやっていたので観に行ってきました。
不朽の名作、エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』です。
1995年製作の本作、第48回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しています。
日本にもファンが多く、もはや説明不要の傑作といえるでしょう。
わたしは大学生時代にVHSで観て、いたく感動した記憶があります。
それ以来ずっと観ていなくて、今回はじめてスクリーンでの鑑賞。
約25年ぶりの『アンダーグラウンド』です。
上映ありがとう、深谷シネマ。

とはいえ、心配がないわけではありませんでした。
かつて大興奮した映画を、年とって再鑑賞したら、「あれ、ん?」と思うことも少なくありません。
小津安二郎作品のように年齢を重ねるたびにドンドン面白くなる映画もあれば、逆に年をとると「あの時の感動はどこに」と思う映画もあるのが不思議。
果たして『アンダーグラウンド』はどうなんでしょう。
20歳ごろに観た興奮がまったく蘇らなかったら、と思うと怖くて、ずっと観直していませんでした。

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