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<ワン・ビン監督『青春』公開記念>トーク@シアター・イメージフォーラム

ワン・ビン監督最新作『青春』の公開を記念してトークショーを開催します。3時間超えの映画の後にトークをするのは常識はずれかなとも思いましたが、自分が聞きたいことを観客の皆さんと共有したくて企画しました。なので、ゲストも激コアかもしれません…でもとにかく一番聞きたいことを話してくださる方々です。ぜひご来場くださいませ。

▼トークショー詳細@シアター・イメージフォーラム

①4/21(日)13:00の回上映後
前田佳孝さん(『青春』撮影)


デビュー作から一貫して自らカメラを持ち“撮影する監督”であるワン・ビンが珍しく複数のカメラマンで撮った本作。ワン・ビンに次いで多くのフッテージが使われている撮影の前田佳孝さんに、知っている人はほぼいない貴重な“ワン・ビンの現場”について聞きます。そして、あの独特な“ワン・ビンの距離”が別のカメラマンであっても感じられるのはなぜ?

上半身を布団が隠しているまま男女の会話を撮る(前田さん撮影)

4/21(日)17:00の回『苦い銭』上映前解説 前田佳孝さん

『青春』と同じ現場から生まれた『苦い銭』にも撮影スタッフとしてクレジットされている前田佳孝さんが、上映前に短い作品解説をします。

②5/5(日)13:00の回上映後
土屋昌明さん(専修大学教授/中国文学・思想史)


世界最強のワン・ビン本かもしれない「ドキュメンタリー作家 王兵 現代中国の叛史」の編著者・土屋教授。この分厚い本から“ワン・ビン研究家”の熱量が伝わってきます。そんな土屋さんに聞きたいのは、ワン・ビンもう一つの生涯のテーマである「反右派闘争」と同様に、この『青春』もそうですが「世界からは見えない」人々の日常を歴史を記録するように撮っている気がすること=ワン・ビンと歴史観について。歴史観は日本人が失ったものの一つだとも思うので興味あります。

狂気の大著。山根貞男さんも鈴木一誌さんも他界され、この本を読むと感慨深い。

5/5(日)17:00の回『鳳鳴』上映前解説 土屋昌明さん

著作の中で山根貞男さんと共に『鳳鳴』についてワンカットずつ語るという恐るべき分析をしている土屋さんが、上映前に短い作品解説をします。

③5/11(土)17:00の回上映後
 市山尚三さん(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)


中国に生まれ、2017年にパリに移住するまでは北京を拠点にし、移住後も最新作『青春』まで中国人を撮った映画を発表し続けているワン・ビン。けれど、その作品の「国籍」に「中国」と記載されたことは一度もありません。そこで改めて、“ワン・ビンの映画はなぜ中国映画ではないのか”を市山さんに聞いてみます。フィルメックス・東京国際映画祭、ジャ・ジャンクー作品のプロデューサーとして、最前線で中国映画と渡り合ってきた市山さんの見解は?

市山さんのインタビュー掲載の「中国21」、ジャ・ジャンクーの映画をいかに国際映画祭に持っていたかの話はスパイ映画のようにスリリング。聞き手はなんとTIFFアジア部門の石坂さんです。



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