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国際結婚をするにはそれぞれの家族観を確認しよう

突然だが、2013年に私の紹介で結婚した夫婦が先日離婚した。

彼らは俗に言う国際結婚で、フランス人と台湾人の夫婦だった。

側から見れば非常に順調で誰も入り込むことができないと思われた彼らの要塞はいかにして崩れ去ったのか。

共依存体質の女、アジア人しか愛せない男


思い返すと彼らがと知り合った当初、台湾人の女性はモラハラ気質の男に身も心も全て捧げて共依存状態、フランス人男性はアジア人だったら誰でもオッケー、"Love is my life"と言わんばかりにアプローチをかけていたと思う。

程なくして彼らは私の紹介により付き合うことになったのだが人間はそう簡単に変われる筈もなく、相変わらずの共依存女と、お前のためなら仕事だって辞めてやる、一緒にいる時間が俺の人生の全てと言わんばかりの生活をしていたので付け入る隙もなく、私たち友人との時間の優先度を著しく下げたのである。

一方で私も自称ダイバーシティ女、どんな価値観でも受け入れてやるぜと言う気概からか、スペイン人の友人に質問してみた。

ヨウコ「一般的に先約があっても彼氏との約束が入ったら先約は取り消されるもの?」
スペ女「欧米ではそう言う人が多いよね。私はドタキャンされても怒らないよ」

ほほうなるほどな。日本人がが律儀なだけか?

台湾での夫婦生活



結婚後彼らは台湾で暮らしていた。「君のためならどこでも行くよ」と言うフランス人夫。自分を一番にしてくれるのであればお金なんていらない台湾人女。

彼らは一見相性が良いように見えたし、実際に数年はそうだったんだと思う。ただどうやら台湾人女は非常に嫉妬心が強く、フランス人夫の動向を一挙手一投足監視していたようにも思う。

また彼女は自身の家族をとても大切にしていて、家族行事に夫も参加して大盛りの料理を箸でつつきながら酒を飲む家族団欒を切望していたと思う。

実際に彼女の一族は非常に子孫繁栄、賑やかで幸せそうな台湾家族、といった感じだった。

でもフランス人夫はこの団欒が苦手だった。このアジア独特の家族の形態が耐えられなかったのかもしれない。

「エミリーパリへ行く」のシルビィ状態のフランス家族

Netflixで話題になったエミリーパリへ行く。

フランスと言う国をコミカルに描いた作品は非常に爽快で笑いが絶えない。

強烈な登場人物がたくさん出てくる中、「シルビィ」と言う中年の女性が出てくる。

夫がいる身でありとあらゆる男性を相瀬を交わし、いつまでも恋愛を忘れる事なく生きていく女性を描いている。

実際にフランス人にとって愛は生き甲斐、本当に人生そのものだったりする。

そんな価値観の人間たちだから一つの家庭に止まっている方が不思議だし、むしろ全員が不倫をあたりまえのように感じていると思う。

前述したフランス人男は例にも漏れずこの状態で、台湾生活では大好物のアジア女性パラダイスを謳歌していたに違いないと思う。

強烈な家族からの束縛、魂を失う夫

「不倫が当たり前だった」

「一族で節目を祝う」

この二つの些細な考え方はこの二人に大きな亀裂を生んだかもしれない。

「どうして一人の女性を愛せないのか?」

「どうして君の両親や家族と大宴会をしなければいけないか?」

どう考えても当たり前に思うことが彼らには理解できなかった。

やがて夫は朝帰り、妻は心をやられジャイナ教のような考え方に陶酔していった。

宗教により説教くさくなってくる妻に耐えられなくなった夫は程なくして若い女と定期的に会うようになる。

結局彼らは離婚を決意するのだが、離婚届を提出するに際して夫は新しい女を一緒に連れてきたという。

二人にとっては大事な節目だったはず。

せめて二人でお別れをしたかったのではないだろうか。

台湾人女は絶望に暮れ、来月から半年間インドに修行にいくという。

フランス人夫の動向も気になり、SNSで連絡をしてみた。

当初は新しい女とパリへ渡ったと聞いていたがどうやら既に別れてしまったらしい。

それでも彼は今仲良くしているアジア系の女性を紹介してくれた。

恐ろしく美人だったし実際に話したところ素敵な方だった。

皮肉にもこうして断続的にに新しい女性と出会っている彼の方が幸せそうに見えたし、実際にそうなんだろうと思う。


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