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ひとり時間を過ごすときに考えていること。/おすすめソロ活リスト

ドラマ「ソロ活女子のススメ2」が最終回を迎えます。エッセイがドラマ化されていることもあり、シーズン1の頃は個人的にはなんだか「よくわからんけど、自分という人間を、江口のりこさんが演じてくださっている」という不思議な感覚でした。シーズン2になると、「五月女恵」がどんどんキャラ立ちしていき、作品の中で、一つのキャラクターが育つ瞬間を目の当たりにした!という感覚です。ドラマの中でカメラが捉えているのは五月女さんの生活のほんの一部分で、映ってないところでは、スーパーで買い物している五月女さん、家でゴロゴロしている五月女さん、たまには友達とご飯でも食べている五月女さん、いろいろな五月女さんを想像できてしまうなぁ。

というわけで、ドラマでソロ活欲が高まった方々の参考になればと、私がソロ活をする際の思考回路や、おすすめのお店などを書いていこうと思います。

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絵:ながしまひろみ

先に結論めいたことを言ってしまいますが、ソロ活をする動機の根本的な部分にあるべきは「好きなことをしてください」です。ソロ活が目的になるより、「これをしたい!」→結果的にソロ活をしていた、であってほしい。だから、これから綴るのは、私が「いつも何してたっけ?」と逆算して書き出したものです。普段、意識せずやっていることを、よく考えたらこれもソロ活か、とリストアップし、体系化したものになります。よってあくまでも私が好きなこと、になりますので万人が楽しめるとは限りません。余暇を過ごすアイディアの一つと捉えてください。

さて、ドラマの中では事前にきちんと調べて予約して行くことが多い五月女さん。
私はその場その場で行き当たりばったりフラフラすることがほとんどです。そのときの気分に従うことこそ楽しさのスパイス。だいたいこの2パターンになります。
・フラフラしながら気になる店を発見→その場でスマホで調べて良さそうなら突入
・フラフラしながらその地域で気になる店がなかったかスマホのブックマーク等を見返す→突入

何をするかを決めるときの思考回路は、こんな感じです。

①お腹が減っているor空腹ではないが食べたい気分か?
はい→② いいえ→③

②いわゆるご飯時ではなく、半端な時間がどうか?
はい→A いいえ→B

③めちゃくちゃ疲れているか?
はい→C いいえ→D

A:お腹が減っていて、半端な時間。

大塚の「ぼんご」

◆おすすめ→フルーツパーラー、百貨店の催事、人気ラーメン店、行列ができる何らかの店
お昼ご飯や夕飯の時間とはちょっと外れている半端な時間は、普段混んでいて入れないような店を狙うチャンス。平日ならなおよし。私はフルーツが好きなので、フルーツパーラーソロ活はよくやります。(※ただし、ものすごく空腹のときは満腹にならないので微妙です)ともあれ、ちょっとした空き時間、カフェに行くよりもフルーツパーラーに行きたい。隙あらば果物を頬張りたい。

新宿でやっていた駅弁大会

◆おすすめ店舗→フルーツパーラーは、「渋谷西村フルーツパーラー」、原宿の「千疋屋」、四谷の「フルーツパーラーフクナガ」など。新宿の「タカノフルーツパーラー」もおいしいけど、ここは平日の半端な時間でも行列なことがそれなりにあるので諦めることも…;;
百貨店の催事は、北海道展とか九州うまいもん展とか駅弁大会とか、そういうやつです。半端な時間がおすすめなのは、こちらもイートインがある関係でご飯時は混むことが多いから。土日、催事の初日、催事の最終日は特に混んでいます。駅弁など売り切れる可能性がある催事の場合は、午前中も混んでることが……。行けるならば、初日と最終日を避けた平日の14時~15時くらいがベスト。食べたいものが思いつかず店が決まらないとき、近くで催事をやっていたらよく行きます。
行列の店だと大塚の「ぼんご」! ここの店のおにぎりを知ってから、コンビニのおにぎりをあんまり食べたくなくなってしまったくらい、おいしいです。
ラーメン(つけ麺)だと「五ノ神製作所」が好き。いつ行っても並んでるけど、半端な時間だとあまり待たずに入れることがある。

ラーメンといえば、私は大学時代に「證作さん」(今は閉店)と「自家製麺つけ麺 紅葉」が好きすぎて、それがソロ活の一つのきっかけになっています。食べたすぎて食べたすぎて、食べたい気持ちを抑えきれず、でも毎回いちいち人を誘うのも面倒で、そのとき初めて自分の中に芽生えた「ソロで突入する」選択肢。やったことないことって、「やりたくない」ではなく、単純に「考えたこともない」ことのほうが多いんじゃないかと思います。その選択肢がそもそも頭にない。人は思っている以上に自分の半径3メートル以内を手癖で生きているわけです。だっていちいちものを考えるの、めんどくさいからね。ついつい自分の目で見て考えられる範囲で生きてしまう。
好きなラーメン屋に好きなときに自由に食べに行くことを覚えた私が味わったのは、食べたい衝動に思いのままに従うという、えもいわれぬ快感。なんで今まで私はこれを我慢していたのだろう! 人間は、もっと自由に生きていいんじゃないか。人間、いろいろ我慢しすぎでは? 人間、難しくない?

B:お腹が減っていて、時間はご飯時。

フランキー&トリニティのオムライス

◆おすすめ→蕎麦、カレー、パスタ、オムライス、街中華、タイ料理
ええと、一応おすすめを書いたものの、まあだいたい食べ物全部ですね。これらの中から食べたいものを考えます。「#二軒目どうする?」ではいつも居酒屋をご紹介しているので、今回は敢えてご飯系での推し店を。
◆おすすめ店舗→近くに寄ったら行きたくなるリストの一部はこんな感じ。雑司ヶ谷「そば処 和邑」(蕎麦)、吉祥寺「リトルスパイス」(カレー)、新宿「ハシヤ」(パスタ)、中野坂上「フランキー&トリニティ」(オムライス)、銀座「喫茶YOU」(オムライス)、吉祥寺「じゅん粋」(麻婆豆腐)、北千住「ライカノ」(タイ料理)
ちなみに「じゅん粋」は中華の店ではなく、鉄板焼きの店なのですが、鉄板で作ってくれる麻婆豆腐がめちゃめちゃめちゃめちゃウマイです。

C:お腹は減っておらず、めちゃくちゃ疲れている。

この記事ではウニのお寿司の話はしません。

◆おすすめ→足裏マッサージ、プラネタリウムで寝る、スパ(スーパー銭湯など)
◆おすすめ店舗→足裏マッサージは行きたいと思ったその場でパッと駆け込みたいので、比較的店舗の多いRe.Ra.Kuラフィネに行くことがほとんど。もっと色々開拓したいけど、行きたいと思ったその瞬間こそが満足度を上げてくれるスパイスなのだ。
プラネタリウムはドラマでも出てきた「コニカミノルタ」系がおすすめ。ここ、名前がややこしくてなかなか一発で思い出せないのですが、コノミカルタでもなく、コニノミカルタでもなく、コニカミノルタです。
スパでよく行くのはタイムズスパレスタ。ひとり風呂最高。日本むかし話では、みんなでなかよくポチャポチャお風呂って言ってるけど、それってそんなにいい?いいないいな人間っていいなって言うほど、いい?お風呂、ひとりのほうがよくない?「みんななでなかよくポチャポチャお風呂」ってダルくない?一人のほうが落ち着いて体洗えない?そんなことない?それが楽しい人もいる?そうか。というか「いいないいな人間っていいな」って誰目線?あれ?もしかしてこれ歌ってるの人間じゃない?

なんの話でしたっけ。
次行きますね。 

D:お腹は減っておらず、めちゃくちゃ疲れているわけでもない。

ガチャガチャ楽しい

一番難しいのがこのパターン。空腹や疲労といった、ある意味で動機となり得るヒントが自分の中にない、「ごくふつう」の状態。こういうときって、何かをする動機の源泉は、ダイレクトに自分の好きなこと、趣味になるわけで。それがいまいち固まっていないと、やりたいことが思いつかない状態になりがちです。まあ無理に何かしようとしなくても、何も思いつかなければ帰ればいいし、休みの日にやることがなくて一日中ゴロゴロしていることの何が悪いのか、とも思います。
◆おすすめ→雑貨屋巡り、ガチャガチャ巡り、街なら下北沢や高円寺を散歩、東京ビックサイトなどのイベント
◆おすすめ店舗→銀座「博品館トイパーク」中野ブロードウェイ、ガチャガチャの多い駅(秋葉原とか)、デザインフェスタ東京おもちゃショー文具女子博
同じ趣味の人じゃないと何の参考にもならないと思いますが笑、一応おすすめを載せておきます。
雑貨や玩具系を買い集めたり掘り出し物を見つけたりするのが好きなので、見てるだけで楽しいのが博品館。
中野ブロードウェイもうろうろするだけで数時間かかります。
ガチャガチャがたくさん設置されている秋葉原駅などに行ってガチャガチャをやりまくるのも楽しい。
街なら下北沢か高円寺が歩くだけでワクワクします。
フェスタ系なら、デザインフェスタ、東京おもちゃショー、文具女子博あたり。このへんは開催情報をマメに追っていないとうっかり行きそびれるので注意が必要です。

スーファミやゲームボーイのバッグ。こういうの集めてます。

お店が全部東京なのはごめんなさい!遠方の方は東京にいらした際の旅行ガイドとしてご活用を📝

一回も履いたことがないけど集めているおもしろ靴下。

私はそもそも、人生がめちゃくちゃしんどいものだと思っているんですよね。罰ゲームだとすら思ってる。死ぬタイミングを自分で決めることもできないのに、将来困らない程度に備えながら、毎日を生きることにもお金を配分し、社会にうまく馴染みながら、地雷を踏まないように注意し、残ったお金で娯楽を摂取してすり減ったメンタルを回復させる。ああ辛すぎる。ちまたには、容姿、仕事、人間関係、病気などあらゆることに関して「○○のために○○しなければならない」的な煽りで溢れています。カネを稼ぐには人の不安を煽るのが一番手っ取り早いとは理屈でわかっていながらも、目にしたほうは気づかぬうちにすり減っているわけで。
こんなに大変なことをしているのだから、人間はもっと、自分で自分を褒めていいと思うのです。あれこれ言っても生きていることに変わりないので、せめてものの楽しく過ごせないか工夫をするしかありません。とことん自分に甘くできて、自分だけの楽しい時間を、ちょっとした工夫で作り出せるのがソロ活なんだと思っています。

↑ 本もあわせてお楽しみいただけたら嬉しいです。

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