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『さあやとこはる』大阪上映を終えて about Day 2

私の思惑通りとなった
『さあやとこはる』1回目の上映&舞台挨拶

そして迎えた2回目の上映

この日は舞台挨拶はなかったけれど
仲良しさんたちが観に来てくれるということで
私も劇場へ足を運んだ

到着したと同時に
仲良しさんたちがちょうどいて
とても嬉しい気持ちでいっぱいになりつつ
劇場に入り
舞台挨拶がないというのに観に来てくれている方々の後頭部を見渡す
よかった、これだけの人たちが観に来てくれて
と、思いつつ席に座る

その後も更に仲良しさんたちが合流してくれて
今日はもうこれで胸いっぱい!って状態で
『さあやとこはる』を観る

恐らく、この日ほど
落ち着いて観るのはこれが初めてだったのではないかと思う

できたばかりの作品は
どんな仕上がりになっているか分からないドキドキが勝って気が気じゃないし
もっとこうしなさいよ!私!なんだ!その動きは!
あぁぁああああぁ、二重あごがぁぁぁぁぁあ
などと、雑念満点で観てしまうことが多くて
どうも客観的に観るのにはある程度の回数を重ねないといけない
だから、この日本当の意味で観客のひとりとして『さあやとこはる』を観ることができた
初めての日だった
(上映後の舞台挨拶などがあるとどうしても
 そこで何を喋ろうとか、このシーンについて喋ろうとか考えならが観てしまう)

ザワザワと会場に響く人の雑音
もうすっかり聞き慣れたオープニングの音

この音と共に物語は幕を開ける

小春ちゃんは
いつぞやの私にとてもよく似ていて
彼女と向き合っていた時間
それはもう苦しかったのをよく覚えている

そんな小春ちゃんが
この音を聞くと
ふっと私の中で目を開く

一つの座席に座って観ているのは
燃ゆると小春ちゃんの2人
4つの眼がスクリーンを
すでに知っているはずの物語を
見逃してしまわないように
しっかりと見開いている

小春ちゃんの感情が動く度に
その時の気持ちまでもが
思い起こされるようで
何度も胸を締め付けられるようだった

一方私は
スクリーンに映るキャラクターたちを観ながら
高原監督の姿を観ていた

映画を観る時
こういうことを伝えたかったんだな、とか
こういう風に見せたかったんだな、とか
感じながら、味わいながら観るのだけれど

この日観た『さあやとこはる』は
とにかく高原監督を感じる作品だった

スクリーンに映し出される
キャラクターの中に
高原監督が観える
この景色にも
この表情にも

物語が進めば進むほど
高原監督という人間がどういう人であるのか
というのをありありと感じる

映画を観ているはずなのに
高原監督の自画像を観ていた

こんな感覚は初めてだった

とある画家の先生から聞いた話で
どんな肖像画を描いても
自分の自画像になるんだそうだ

その感覚を映画で観ることになるとは
夢にも思っていなかった私は
この日思い切り不意をつかれ
面食らってたわけだ

こういうハッとする経験は
非常に脳みそが気持ちいい

グラッと来るようなこの感覚は
死ぬまでにありったけ味わいたいと切に願っている

そういう意味でも高原監督には
重ね重ね感謝している訳だ

そんな訳で私は今日も
酒にうつつを抜かしている

けど、大人として
出来た人間な私は
遅ればせながら今週末
キネカ大森さんでの上映と舞台挨拶の宣伝を
しっかりするのだ

私、えらい

ということでお知らせです!

2月4日!
キネカ大森さんで『さあやとこはる』
19時より上映&上映後舞台あります!

急遽、乃亜ちゃんも参加できることになりましたので
テアトル新宿さんを逃してしまった方
ぜひ!この機会に会いに来てくださいませ!

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