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138億年後の音楽堂で(詩/朗読:琴葉茜)+雑文

※音が出ます

地球最後の日は、音楽堂で待ち合わせような
 
オーケストラは足音で喝采する
わたしはふりかぶった指揮棒を落とし
振動を扁桃体で味わう
歴史は白紙
もうぜんぶおわり
 
70億の拍手の中で、思い出す
わたしたちはここにいることを
だれにも伝えなかった
それだけを
悔いている
 
だからどうか
すべての妹ら
すべてのやさしい生きものたち
すべての
やさしい楽譜たち
 
地球最後の日は、音楽堂で
拳を握りしめながら立ち上がって
いい演奏だったと
ハンカチを振る
 
わたしは指揮棒をひろいあげて
またつぎの喝采にむけて
138億年後のにぎやかな晴れ上がりにむけて
さわがしいオーケストラを折りたたむ
くろい日々がはじまる




なんか書こうと思ったのだけど、最近資料を読んでいる津久井やまゆり園のことか、震災のことしか出てこないのでやめる。こういう気分のときには、詩を書いたり、小説を書いたりして、風が強い、私は死んでもいいから愛するひとだけは生きてほしい。おやすみなさい。

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