見出し画像

弱い自分に負け続ける

世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。
人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いのだ。

漫画 君たちはどう生きるか より

ジブリの映画化を見た後に購入した君たちはどう生きるかの漫画を、最近久しぶりに読んだ。仕事で対人間に仕事をすることのしんどさやなぜか上手くいかない自分に憂鬱な気持ちばかりを感じてしまい、気分転換のために、開いた。

以前からどうしてこんなに自分は弱いのだろう、と悩んでいる。弱い、というのは誰かに負ける、とかではなく、自分に負けるのだ。以前フランス語の先生にパニック障害になったことなどを打ち明けた時「次は自分に勝てるように頑張ってごらん」と言われたこともある。でもなぜか、いつもこの弱い自分にひたすらに負け続けている。

ちょっとしたことで落ち込む
大したことのない変化を拒みたくなる
ひたすらにこの弱い自分を守ってしまう

この弱さがあるからこそ生きて来れたのかも、と開き直ることもあるが、ほとんどはこの弱さのせいで辛い思いをしていると感じることも多い。

だから外の世界を冷たい画面で眺めていると、いろいろな人たちが自分自身で頑張っている姿が眩しい。そしてまた自分にはどうしてそれができないのか、と落ち込む毎日だ。こんなことをしていて、私はどうしたいのだろう。

先日、パターソンという良質な映画を観た。最初から最後まで、やはり大好きな映画だった。NHKの欲望のサブカルチャー史を好んで毎週楽しみにしていたが、最後のエピソードで、SNS時代の資本主義社会と対する(と番組のスタッフが選んだ)映画だ。私もスタッフの意見に同調する。その通りだと思う。そして、こんな生活で良いのだ、と自分にも言い聞かせる。

誰にも届かなくたっていいのだ。だって自分が書きたいのだから。

先日から久しぶりにひどい咳が出ているが、今度こそは負けずに争ってみる。まぁ、お家でお仕事ができるから、可能なのだけれど。明日は少しは自分に勝てるだろうか、そんな自分自身を敵視しながら過ごす毎日が、死ぬほどしんどい。