心を自立させるために

 前書いた内容を踏まえると、自分は独りを感じることが弱い。うつっぽくなってしまっていた。というか、鬱だった。

 そしてそれは、恋人と別れた時に必要以上に孤独感を感じてしまい、自分は無価値だと思ってしまっていた。人に愛されない自分なんて。と思っていた。

 何ヶ月か前に恋人と別れたが、孤独感もないしむしろ毎日楽しかったり、友達ともたくさん会えて身軽だ。合わなかったからこそ、そう思えるのかもしれないが、それにしても安定した日々を送っている。

 そもそも自己愛がないくせに、人を愛することは難しいのだろうと思う。だから、自己愛を育てさせたくて、できることを増やそうと考えた。スノボ、ギター、ランニングなどなど、趣味を増やした。1人で完結できる趣味を重点的に。

 誰かと比べることなく、主観的にできるようになってきたものが増えると、自然と最低限の自己愛も生まれてきた。

 でも、恋愛だけは上手くいかなかった。しかし、最近は全くの逆でして。


 できることは増えているし、勉強もそれなりには頑張れている。自分を認めることもすこしずつできるようになった。スノボも普通に滑れるし、勉強もできてるし、ギターも少しは弾けるし、天気がいい日はほぼランニングもして体を動かせている。他にも、仲良くできる友達も増えたし、運転も上手いと褒められるし、外見も昔とは比べられないほど褒めてもらえる。

 独りかもしれないが、自分には過去からの自分がついている。そう思える日がやっと来た。

 独りを自覚しないように、逃げるために始めたことも、それが自分を支えてくれるものになった。

 たしかに、できることは増えても内面が変わらないとダメじゃない?とは思うが、できることを増やしながら、内面もずっとアップデートして理想の自分に近づければそれでいい。

 昔のような、死にたい消えたいという感情はほぼない。今死んだらなにも残らず、辛かった記憶だけが残る。それは悔しい。どうにかして何年後かの自分を喜ばせてやりたい。

 昔と今に背負った、辛いものや苦しい記憶、病気は全て未来の自分へのプレゼントだとも思う。

 今よりもっと後、家族ができた時に病気になったり、昔の自分のまま時を過ごさなくて良かったんだ。そう思える。色々な友人にも話を聞いてもらったり、家族にも経済的に支えてもらっているからこそではあるが、悩み抜いた過去の5年の自分が今を支えている。

 いつか、歳を重ねた時、過去の自分がその未来の自分を支えている。焦らなくていいし、死ぬ時によくやったと思えるように、がんばればいい。

 最近はこんなふうに思っている。何を以て自立というのかは人それぞれだろうが、個人的に独りを感じないだけで心は自立してきたと考える。

 大きな出来事がないのに、ひたすらに鬱だった頃と比べて、今は良い。よくやってるよ、自分。

 もうこう思えただけ成長だ。

 

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