「仕事は何をされているんですか？」
「キッチンカーとビル下の空き地をマッチングするビジネスをやっています」
「なるほど…(不動産仲介の人なのかな???)」

およそ6年前、創業直後にはこんなやり取りをよくしていたと記憶している。キッチンカーを始めとした移動販売ビジネスは今よりもずっとマイナーでアンダーグラウンドな業界だった。だがわたしがMellowの立ち上げに参画したとき、出会ったのはこんな光景だった。

この時「なんて豊かな場所なんだ…！」と感動したことを鮮明に覚えている。だが、当時のキッチンカーによるフードエリア運営の市場規模は現在よりもずっと小さく、なぜこんな素晴らしい場作りが世の中に広まっていないのか分からないと思ったものである。そして同時に「こんなにもITが活かされておらず、そこに対して挑戦しているスタートアップも知る限り居ない。そんな業界がまだ残っていたのか。」と思ったことも覚えている。

業界としてメジャーかどうか、誰かが評価しているかどうかではない。ただそこにあったのは「誰かを豊かにしたい」という想いと、それによって生まれる笑顔やコミュニケーション、そしてその場をもっと当たり前にしたいと願う自分たちの志だった。

それから6年以上が経ち、わたしたちMellowは「移動販売向けのスペースマッチングプラットフォーム」を中心とした複数の事業を展開し、移動販売（わたしたちは「店舗型モビリティ」と呼んでいる）の市場を社会にとってなくてはならない存在にしていくため、そして「それぞれの豊かさを、それぞれの想いで。」というパーパスを実現するため、チームと共に奮闘している。

そんなMellowがこの度シリーズBで10億円を調達し、累計調達額は22億円になった。今回のファイナンスでは、既存投資家であるトヨタファイナンシャルサービス、PKSHA Capitalに加え、新規投資家として損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三菱地所の運営するスタートアップ投資ファンドである“BRICKS FUND TOKYO”、清水建設、東急不動産ホールディングス出資のCVC、電通ベンチャーズ、博報堂DYベンチャーズ、以上の9社より出資と協業の意思決定をいただいた。（各社敬称略）

コロナの逆風もまだまだある中で、わたしたちの掲げる「店舗型モビリティが街に変化をもたらし、人々を豊かにしていく。」という世界観に共感いただき同じ船に乗っていただけたことに、感謝してもしきれない想いである。

参画いただいた各社との協業の未来像についてはまた別途お知らせさせていただくとして、今回はMellowが描く未来についてお話したいと思う。

Mellowのこれから

調達した資金を活用して、SHOP STOPプラットフォームとして必要な「伴走力」(≒CS力)を強化していく。具体的には都心エリアでのモビリティ事業者への経営支援力、スペースオーナーへの空きスペース運営に関する提案力や、ローカルエリアでの地域活性化に向けたSHOP STOPオペレーションそのものの提供スキームの確立などが挙げられる。

実際にローカルエリアでの実績は昨年より徐々に積み上がっており、現在では全20都道府県にてSHOP STOPプラットフォームの展開が始まっている。日本全国それぞれの地域で豊かさを届けるプラットフォームにSHOP STOPがなる時まで、わたしたちは対話と挑戦を諦めずに歩んでいく。

最終的に目指すもの

そんなMellowがこれからのもっと先、ベンチャーのベンチマークで言えばIPO後も追い続けるものは、やはりパーパスである「それぞれの豊かさを、それぞれの想いで。」という世界観だ。

SHOP STOPというプラットフォームによってリアルビジネスの参入障壁が下がり、もっと人々が挑戦しやすくなり、そしてその挑戦が人々の生活に変化をもたらし豊かにしていく。そんな未来を実現したい。インターネットの世界にビジネスが進出して30年で起きたような変化を、リアルの街でも実現したい。変化に富んだ豊かな体験をできる街が、日本中に広がって欲しい。それが6年前の志から、さまざまな体験を経て形作られた今の偽らざる願いである。

仲間を集っています

最後に。ここまで書いてきた世界観を実現するために、いくつかのポジションについて仲間を集っています！

ロマンとソロバンのバランスがとても重要なフェーズで日々課題に直面しながらも、前を向いて唯一無二の事業および会社を作っていきたい方、是非ご応募ください。

また、月1でオープンオフィスも開催しています。わたしも毎回出席していますので、よろしければ是非そちらにもご参加ください！