"Seach/サーチ"を見て感じたこと

Netflixであなたへのおすすめに出てきた”Search・サーチ"がとても興味深かったので、感じたことを記載します。最近、映画を見てても、気が散ってしまうことが多くあまり集中できないことが多かったですが、今回はのめり込んでしまいました。

話のあらましは以下の通り。

ある日、突然姿を消した16歳の高校生マーゴット。父親のデビッドは警察に捜索を依頼する傍ら、パソコンやSNSを手掛かりに自ら娘の痕跡をたどり始める(https://www.netflix.com/jp/title/81053209)

■全体の描写が面白い
この映画の描写はすべて、パソコンの画面であったり、防犯カメラ等、画面越しでしか出てきません。家族の関係性はチャットやビデオ電話から、事件の進捗に関してはYoutubeで見るニュース動画から分かります。これが新しいなと感じました。普通の映画のように場面が変わるごとに場所が変わっていくのではなく、全て画面上で完結するような感じです。この描写だけですべてを描き切れるのは凄い…。そして、展開が二転三転で面白い。勿論、この手の映像の使い方で伝えきる技術を持つ演者さんや作品スタッフの方々に拍手を送らないといけないのですが、これで描ききれてしまう現代社会が恐ろしいです。

■友達とは…?
娘が失踪した後、父が娘のSNSでフォローしあっている人になにか情報がないのか片っ端から連絡をするシーンがありますが、友達ってなんだろうと考えさせられます。フォローしていても、実際はいいように思っていなかったり、嫌っていたり、関心がなかったり。ここ最近のSNSの使い方を考えると当たり前っちゃあ当たり前なのですが。その割にSNSに時間を割いてしまう今日。SNSでの知り合い、フォロワーだけではなく、実際に会う友達は大事にしないとなと思いました。
後は、余談ですが私がいなくなったら、家族は私の友達に連絡できるのだろうかとも感じました。兄弟ならまだしも、親が思春期の子供の交友関係をすべて把握するのは難題でしょう。

ここ最近は映画を見る気力が湧かず、Netflixも開いていなかったですが、この作品に巡り会えてよかったです。

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