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【カヌーポロ】ヨーロッパ選手権 その1

だいぶ時間がたってしまいましたが・・・
9月6日~10日までヨーロッパ選手権が開催されました。今回は4コート全てのライブ配信が行われ、非常に見応えがありました。ただ、予選のうちはカメラが定点で遠くから映していたため、背番号や細かいプレイ・反則が見えなくて、非常にもどかしかったです(笑)
とはいえ、ハイレベルな試合がたくさん観戦できたので満足できました。
そんな大会を振り返っていこうというのが今回の記事です。4カテゴリあるので1回で終えるのがもったいない・・・というより表を作ったりいろいろとめんどくさいので少しずつやっていきます。
今回はシニア男子です。


1次予選

まずはGroup A~Cの試合結果一覧と、順位表です。

毎度excelで作るんだけど、今回はリーグ表だけで順位表はHPから拝借

Group A

順当な結果かな、という感想です。昨年の世界選手権の決勝カードだったドイツ対スペインが1次リーグから激突。
注目の一戦でしたが、結果は引き分け。スペインはリードしていたのにもったいなかったです。
スペインはスイスとも引き分けていて2位通過。そんなスイスでしたがドイツから点を取れる感じはしなかったですね。名物の激ウマキーパーは世代交代か今回は不在。
ベルギーについては特にコメントありませんが、チェコは思いのほか頑張った印象です。ドイツからは、なんと3点も取っていて今後に期待できそうですね。

Group B

大会前の予想通り大混戦でした。そんな中、デンマークが見事に1位通過を決めました。元ドイツ代表のルーカスが今回からコーチに加わったことが強化された一つの要因でしょうか。
GBとフランスは引き分け、互いに1勝1敗1分けで並び、さらに得失点差でも並んだため、総得点数でGBが2位抜けしました。フランスは相変わらずゴリゴリのディフェンス力(主に7番)と、綺麗なオフェンスでしたがなかなか得点には苦しんだ感じです。
GBはJack Playfordに続き、Ross Montgomeryも代表から外れ、いよいよどうなるのか・・・と思いましたがちゃんと新たな選手が育ってきていました。やはりカヌーポロが盛んな国は選手層が厚いですね。
そしてポーランドは残念なことに予選最下位でしたが、意地でデンマークに勝利。なんと今大会通じて唯一デンマークに土を付けたのがこの一戦。相性もあるかもしれませんが、どこが勝ち上がってもおかしくなかったのかもしれません。

Group C

このグループも順当と言えば順当な結果でした。ここ最近再び強くなってきているオランダはイタリアと引き分けました。そのイタリアはルカが引退した影響はあまりないように感じました。
ポルトガル、スウェーデンについては特にコメントはありません。

グループ分けマッチ

今大会は3リーグの上位2チームに振り分けられるため、2次リーグの前にリーグ振り分け戦がありました。※初めて見ました。

ここではデンマークのスペイン撃破に驚きました。この辺りから今回のデンマークは決勝に行くかもしれない、と思い始めました。
この結果により2次リーグの組み合わせは以下の通りとなりました。
【Group E】     【Group F】
 Germany       Denmark
 Spain        Italy
 Great Britain       Netherlands

2次予選

Group E

ドイツ対スペイン再戦!でしたがここでは見事にスペインが粉砕されてしまいました。ドイツは堅実な試合展開で勝ちましたが、3点目の決めた3番の選手の動きが半端なかったです。GB、スペインが引き分け、得失点差で並んだため総得点数でGBが2位通過、準決勝に進みました。
今大会は僅差での勝ち上がりが多く、実力が拮抗していることがわかります。

Group F

ここでもデンマークはしっかり2勝をあげて1位通過しました。オランダは1次予選は好調だったのですが、大会後半に向かうにつれて調子を落としていった印象です。

下位リーグ

リーグ表はもはや省略(笑)
結果は見ての通りです。雑ですね(笑)

準決勝

ドイツ対イタリアは1-0のスコアでしたがさすがの試合運びで勝ち上がりました。一方でデンマークはGBに対し、壮絶な延長を繰り返し勝ち上がってきました。だいぶ疲弊しているように思えました。

決勝

前半戦でドイツがリードしましたが、その後デンマークの攻撃ではドイツの硬いディフェンスはとても得点できそうな感じはありませんでした。
後半に一瞬のスキを突いたような得点で追いつくと延長戦へ。
延長戦開始早々にデンマークのキャプテンであるマシアスが見事なシュートを決めて初優勝を成し遂げました。

デンマークはなぜ優勝できたのか?

なかなか分析は難しいと思いますが、今年のデンマークには大きな特徴がありました。多くの試合を僅差で勝ち上がってきており、またロースコアな試合が多かったです。試合運びを見ると本当にギリギリの58、9秒まで使うオフェンスを実行していて、非常によく訓練したのだろうと思います。
もちろんそれだけが勝因ではなく、基本的な戦術やフィジカルも徹底的に鍛え上げてきたのだろうと思いますが、昨年の世界選手権の時を比べて大きく変化した部分はこの時間の使い方ではないかと思いました。

まとめ

今回は大方の予想を裏切りデンマークの初優勝で幕を閉じました。
スコアを見てわかるように上位国の実力差はほとんどないように思います。
来年の世界選手権に向けて各国の進化が楽しみです。
次回は他のカテゴリについて記事を書こうと思いますが、単純なランキングではなく戦い方の傾向などが見えたのでその辺りにについて触れてみようと思います。
気長にお待ちください。

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