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大川橋蔵・主演 銭形平次 第114話「山刃の掟」(1968)


あらすじ

平次が寝ようとした直後、八五郎が御徒町の旅籠・大野屋で殺しがあったと駆けつけた。
万七が一足先に現場に駆け付けると、山窩が使用する山刄(うめがい)で宿泊客の男が背中を一突きされて殺されていた。
平次達も到着し、宿の関係者や宿泊客へ尋問を始めると、宿泊客の新藤半九郎の荷物から被害者の財布が見つかり、万七は半九郎を犯人と断定する。
宿からの帰り道、呉服の商いで宿泊していた安之助が犯人を見たと告げに来た矢先、賊の集団に襲われ話す間もなく安之助が殺害される。
平次は、宿に居た薬売り二人が怪しいと狙いをつけるが、次の日、川から薬売り二人の絞殺遺体が発見される。
様々な人の思惑が絡み合って複雑になっていく事件。
更なる犠牲者も出る中、珍しい刃物が絡む因縁の連続殺人事件に平次が挑む。

紹介と感想

宿の人間に宿泊客にと登場人物が多く、それぞれが自分の思惑で動くため、事件は複雑な模様を呈します。
そんな中、事件を調べる平次達に見張られているようで、逆に見張っている猿回しの小六が、怪しい雰囲気を盛り上げてくれます。

早い段階で二十年前の因縁が絡むことが明かされますが、平次もその先に行く事が出来ずに手こずります。
稀に見る連続殺人であり、苦戦した事件だけに、最後の捕物では極悪犯人を相手にスカッと啖呵を切る平次に胸がすく思いがします。
ただ名前のある登場人物の半分は死んだんじゃないかと言うくらい犠牲者が多いため所見ではビックリしました。

事件の複雑さ、ミステリー的な雰囲気の上手さ、アクションの派手さ。
それぞれがかみ合って一本のドラマとしてバランスよく成り立っており、山窩としての生きざまが胸を打つ、お勧めの一本になります。

※2024年1月27日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。

ゲスト

  おゆき/伊藤栄子
   小六/野々村潔
 太左衛門/武内 亭
新藤半九郎/横森 久
   与吉/日高 久
   寺島/浜崎 満
   峯吉/川浪公次郎

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)

 銭形平次/大川橋蔵

  八五郎/林家珍平
   お静/八千草薫

三輪の万七/遠藤辰雄
   清吉/池 信一

   お弓/鈴村由美

おまけ・万七写真館

平次が山刄や山窩で目を眩まそうとしても誤魔化されない万七
侍相手に堂々と向かっていく万七
いきなり刀を抜かれてビックリ!
新藤半九郎にやられ平次に助けられる万七
怪我をしても新藤半九郎の伝言をしっかり伝える万七


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