日記のような感情メモ 0402

ささくれを剥いた指先が痛い。痛いのがわかっているのに、つい剥いてしまって真皮から血が出る。
何回も何回も触っては、確かに怪我していることにひどく安心する。
ちゃんと痛いってことは生きているってことだ。
窓に通り雨が打ち付けられているのを見ながら、ぼんやりとつらい気持ちをぎゅっと抱きしめる。
桜が散る。昨日まで、満開だったのにね。

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飲み会があるといっつも幹事だ。
たまには何も考えずに飲む側に回りたいな、なんてね。
「弊社のコンパニオン」だの「うちの飲み会番長」だの、そんな肩書きが増えるたびにヘラヘラする。
フィルタリングされるのは簡単だし、割り切るのもひとつの仕事だ。
いい加減、そんなわかっていることで消耗させてたら、いつか思いっきりこけて割れた部分から溢れてしまうよ。

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思いっきり食べて、飲んで、だらしないこといっぱいしたい。
お濠に向かって叫んだら、少しはすっきりするのだろうか。

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自分の言葉に引っ張られて、あとはズブズブと落ちて終わるだけな気がしてきた。
痛くない方法以外で助けてほしい。流すのは血と汗と涙でもう充分だと思うから。

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どうにもならない気分で、背伸びをしながら向かいのビルの明かりが消える瞬間を発見する。
四角い黄色が風に揺られるようにふわっと暗闇に切り替わる瞬間、明かりは人であるんだなあと理解した。
何か楽しいことがないかな。自分でつくるのって難しいな。
非常食の栄養調整食品をガリガリとかじりっては、終わらない原稿を延々と見つめる。
あれだけ切実さを持って迫ってきた何かが、手の中からこぼれていく感覚だけが残っているようだ。
罪悪感まみれの今日にとどめを刺すべく、明かりを消して退勤ボタンを押そう。

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