記述前投票

私が住む熊本市では、明日4月9日は県議会議員と市議会議員の両選挙の投票日です。

私は、SNSなどでも政治の話は絶対にしませんが、日本国民の大事な権利の一つである選挙や投票というイベント(?)については話題にします。今回もそうです。ただ、こういうネタは私の専門分野外だし、恥ずかしながら知らないことも多いので、事実誤認の部分があるかも知れません。その場合は何卒ご了承ください。

選挙の時にTwitterで検索すると結構な数で出て来る言葉が
「記述前投票」。

「記述前投票に行ってきた!」
「当日行けない人は、ぜひ記述前投票に行こう!」

話の流れから推察すると、どう考えても
「期日前投票」
のことのようです。
皆さん、ギャグやボケではなく、真剣にこの言葉を使っていらっしゃる。しかも、その人たちはほとんどが政治とか選挙とかを真剣に考えていて、だからこそ投票に行っているようです。それなのに「記述前投票」という残念なことを書いている人が結構多い感じ。

はっきり言って、これ、義務教育修了程度の日本語力を持つ人なら、実際に文字に書いてみれば、日本語としておかしいと気づくと思うんですが、そうでもないんでしょうか?

これを実際にやったら、結果としては「白票を投じる」ことにまります。「これという候補者がいない」という意思表示の手段として「あり」かも知れませんが(結果としいて、書き間違いやいたずらと同じ無効票扱いになるでしょうから、投票結果にその意志は反映されないかも知れません)、この場合は明らかにそれとは違うと思われます。

あくまでも私の勝手なこれ、最近の音楽ビジネスで、多くの人がCDを買わず配信とかで楽曲だけを購入するという流れに通じるところがあるのかな?と思っています。

CDを買わない
 ↓
歌詞カードを読まない
 ↓
耳で聴いただけの歌詞を独自に脳内で文字に変換
 ↓
当然、違っているものも多い
 ↓
でも、自分で検証はしない

この流れの中には、さっき述べた「実際に文字に書いてみる」というプロセスが恐らく欠けていると思われます。

もちろん、みんながみんなこうだとは思いませんが、そんな人が多いのではないかと。

で、

ニュースとかで「きじつまえとうひょう」という言葉自体はよく聞くものの、なぜか「きじつ」を「きじゅつ」と思い込む、当然それは脳内で「記述」と変換し、自分がアウトプットする時は、その間違った方で行なってしまう。

そう、ここでも「実際に文字に書いてみる」というプロセスを経ていないのでしょう。だから、これが間違いだということに気付いていない。
実際、それらのツイートに対してのコメントも、間違いを指摘しているものもありますがごくわずかで、ほとんどが賛意、ヘタをすれば同じ間違いを犯している場合もあります。

まあ、投票に行くことがまずは大事です。でも、正しい日本語も大事です。


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