上妻祥浩

映画解説・研究者。新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・webなどで活動中。主に昔の映画と映画音…

上妻祥浩

映画解説・研究者。新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・webなどで活動中。主に昔の映画と映画音楽が大好きです。キネマ旬報主催「映画検定」1級。単独著『絶叫!パニック映画大全』『大映セクシー女優の世界』(共に河出書房新社)、『旅と女と殺人と 清張映画への招待』(幻戯書房)。その他いろいろ。

最近の記事

なぜサメ映画は作られ続けるのか?

~オンラインサロン「シネマのミカタ」第2回 開催決定!~ 先月、第1回目を開催したオンラインサロン「シネマのミカタ」、速攻で第2回を開催します! 6月15日午後7時から! 今回の話題も引き続いてパニック映画ですが、その中でも最もメジャーと言っていい動物パニック映画が今回のお題です! サメ、蜂、ワニ、熊、クモ、鳥、ピラニア…。動物たちが巨大化したり群れになったりして人間に襲いかかる「動物パニック映画」。ちょっとグロいけど面白い、パニック映画のの代表格である動物パニック映画につ

    • オンラインサロン「シネマのミカタ」開設!

      このたび、オンラインで映画ファン同士の交流の場を作ることになりました! 「シネマのミカタ」! 映画館だけでなく、BS・CSや配信まで、映画を鑑賞する方法はどんどん増えていますが、ただ見るだけじゃなく、あんな映画との意外なつながりとか、いろんな話を通じてもっと楽しみながら映画を観て行こう!という企画です。 ここで出来た映画好きの「味方」と一緒に、映画のいろんな「観方」を見つけて行こう!という感じで、とにかく楽しく、そして時には違った角度で、いろいろお話していきましょう!

      • 記述前投票

        私が住む熊本市では、明日4月9日は県議会議員と市議会議員の両選挙の投票日です。 私は、SNSなどでも政治の話は絶対にしませんが、日本国民の大事な権利の一つである選挙や投票というイベント(?)については話題にします。今回もそうです。ただ、こういうネタは私の専門分野外だし、恥ずかしながら知らないことも多いので、事実誤認の部分があるかも知れません。その場合は何卒ご了承ください。 選挙の時にTwitterで検索すると結構な数で出て来る言葉が 「記述前投票」。 「記述前投票に行っ

        • 「『タワーリング・インフェルノ』愛のテーマ」につて考えた

          先日、RKK(熊本放送)ラジオの「いい曲プレゼンターズ」に出演させていただいた際、我が心の映画『タワーリング・インフェルノ』の「愛のテーマ」(We May Never Love Like This Again)をかけていただいた。アカデミー歌曲賞を獲得した名曲で、歌っていたモーリン・マクガヴァンは本編中のパーティシーンにも登場して歌唱を披露していた。 忘れないうちに寄り道しておくと、本作のプロデューサー、アーウィン・アレンを「パニック映画マスター」の地位に押し上げた『ポセイ

        なぜサメ映画は作られ続けるのか?

          【新作映画を観に行こう!】『ハウ』ペットと人間の絆をちょっとシビアに描いた感動作のあらすじと見どころ

                                ©2022「ハウ」製作委員会 保護犬と不器用な青年、そして様々な人々との交流を描いた『ハウ』(8月19日公開)。犬に限らず動物全般に対する向き合い方の問題提起、そして人間側のドラマの現代的でリアルな要素などを採り入れ、よくある「心温まる」系の動物映画とは一線を画す作品に仕上がっている。 『ハウ』あらすじ 【ネタバレなし】 横浜市の役所に勤める民夫(田中圭)は、ある日突然恋人から別れを告げられてしまう。結婚するつもりで購入していた

          【新作映画を観に行こう!】『ハウ』ペットと人間の絆をちょっとシビアに描いた感動作のあらすじと見どころ

          ライバーデビューします!

          長年テレビやラジオに出てるのに喋りがいまだに苦手な私が、何を血迷ったのかライバーデビューすることになりました。 つーか、いまだに仕組みがよく分かっていないのですが(^_^;)、とりあえず明日=3月27日の午後2時ぐらいから第1回の配信をやってみようかと思います。グダグダになってしまうかも知れませんが、若葉マークなので何卒ご容赦を。 「LIVE21」のアプリをダウンロードしていただいて、「ミスターYK」で検索してみてください。何卒よろしくお願い申し上げます。

          ライバーデビューします!

          「昭和43年男の映画生活」のつづきについて

          …と、ここまで、おっさんの昔話とも蘊蓄ともエッセイともつかない、謎の文章をお読みいただき、ありがとうございました。 当然ながら、これから1980年代の話に突入していくわけで、さらにマニアックに、でも同世代の皆様にはちょっと懐かしいネタも散りばめながら進んでいくことになります。皆様の反応を伺う意味も込めて、ここまでは完全に無料でお楽しみいただきました。 ただ、一応、物書きを生業としている以上、この作品はきちんとした書籍(紙or電子は問いません)として発行させていただきたいと

          「昭和43年男の映画生活」のつづきについて

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(4)

          復活の79年休止していたテレビの特撮&ヒーローものが翌79年に集中して復活したことは、78年に盛り上がったこれらの動きの成果と言えるだろう。 2月には2年ぶりのスーパー戦隊となった『バトルフィーバーJ』。司令官役に往年の時代劇スター・東千代之介を担ぎ出すという、東映ならではのキャスティング。当時の私は東のことは知らなかったものの、端正な顔立ちと漂う威厳、そしてたびたび描かれた時代劇風立ち回りの際の動きの良さに、子供ながら「只者ではない」と直感、母や伯母に訊くと、リアルタイム

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(4)

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(3)

          運命の78年そして、明けて1978年。私がようやく10歳になった年だ。先に触れたように前半で推理ものにはまった年だが、実は他にもいろいろやっていた。今回、本書を綴るにあたって記憶を整理した結果判明したことだが、今考えると、よくもまあこれだけいろんなことに同時期に並行して手を出していたものだと、我ながら呆れる。同時期にはまっていたという記憶がなく、それぞれに熱中した記憶が別の流れとして残っていたので、その実感が湧かないのだ。 その筆頭が、テレビの深夜枠の映画放送。これについて

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(3)

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(2)

          迷走?多角化?話を70年代中盤に戻すと、75年あたりの私は、「二大まつり」と和製パニック映画まつり、そして『タワーリング―』で一気に映画館行きの回数が増えた感がある。 『タワーリング―』の約半年後に日本で公開された『ジョーズ』(1975)は、なぜか最初は観るつもりがなかった(『タワーリング―』の呪縛にかかっていたのか?)のだが、友達に誘われて観に行き、結果大興奮。ただ、一番印象に残ったのは、喧々諤々となっているアミティの町の人々を鎮めるため、鮫狩りのプロ・クイント(ロバート

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(2)

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(1)

          『日本沈没』~1973年映画版~さて、前項で私が「二大まつりの全盛期」と位置付けた70年代中期、私は一般的に(=「まつり」の上映作品と比べると)“大人向け”に分類される映画も観るようになっていた。その最初と思われるのが、『キン逆』の後(恐らく1~2ヶ月後)に観た『日本沈没』(1973)だ。時期的には小学校への入学直前ぐらいと思われる。前述のように、どういうきっかけで当時幼稚園の年長組だった私がこの映画を観たいと思ったのか思い出せないが、すでにこの種のパニック・スペクタクルに興

          第二章 今の私ができ始めた頃~1970年代後半~(1)

          第一章 「二大まつり」で育つ~1970年代前半~(3)

          早起きの習慣をつけてくれた再放送枠 テレビシリーズの話題を出したので、ついでにテレビネタを続けさせていただく。 『ゾーン』の放送とほぼ同じ頃、当時熊本に2局しかなかった民放テレビ局で、RKKの約10年後に開局した、フジテレビ系列のテレビ熊本(TKU)で、平日の“朝一”のプログラムとして放送されていたのが、特撮やアニメなど子供向け番組の再放送。全体的なテレビの放送時間は今と大違いで短めで、特にこの73年あたりはオイルショックの影響でテレビ界全体が時短営業、「早寝遅起き」だっ

          第一章 「二大まつり」で育つ~1970年代前半~(3)

          第一章 「二大まつり」で育つ~1970年代前半~(2)

          実は「異色まんが」の宝庫『ゴジラ対メガロ』以降、映画館で観た映画の記憶はかなりはっきり残るようになってきた。その中心は、やはりこの二大まつり。上映作品の記録を見てみると、どちらも77~78年頃までは観に行っているようなのだが、東映の方は映画館で観たのか、後年になってテレビ放映の時に見たのか、どうしても思い出せない作品が多いのだ。東宝の方は77年までは間違いなく観ているので、東映もその頃まで観ていたのだろう。なぜ両者の記憶に差があるのかについては思い当たるフシがあるのだが、それ

          第一章 「二大まつり」で育つ~1970年代前半~(2)

          第一章 「二大まつり」で育つ~1970年代前半~(1)

          映画好きDNAの源やはり、最初はこの三人の話から始めなければならないだろう。いろいろな意味で、現在の私を作り上げた三人である。いきなり個人的な上にかなり特殊な話が続くが、私の映画人生に大きな影響を与えた人々の話なので、ここでまとめて書いておいた方がいいと判断した次第。 父は昭和4(1929)年2月14日生まれ。『お熱いのがお好き』(1959)や『マシンガン・シティ』(1967)でも描かれた、大物ギャングのアル・カポネが裏で糸を引いていたと言われる、あの「聖バレンタインデーの

          第一章 「二大まつり」で育つ~1970年代前半~(1)

          昭和43年男の映画生活 ~はじめに~

          現在、私は主に「映画解説者」(名刺には自嘲的に「映画解説業者」と記している)と名乗って、地元の新聞・雑誌・フリーペーパーで新作映画のレビューを書いたり、テレビやラジオで映画についてのお話をしたりする一方で、在京の会社でも書籍やWEBサイトで執筆したり、そのつながりで単独著もこれまでに3冊上梓させていただくことができた。さらには、小学生の頃からの夢だったサウンドトラック盤の企画・構成・解説執筆などまで担当させていただくことまでできた。もちろん、それだけでは生活できないので、「フ

          昭和43年男の映画生活 ~はじめに~

          【新作映画レビュー】『KAPPEI カッペイ』 「大マジメなバカ映画」の美学に満ちた爽快&豪快ラブコメ

          ©2022 映画『KAPPEI』製作委員会         ©若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス) 若杉公徳のギャグマンガを実写映画化した『KAPPEI カッペイ』(3月18日公開)。世界の終末に備えて戦士としての修行を積んできた男が、平和な社会に放たれて体験するカルチャーショックとムチャな恋愛模様を描いた、おかしくも熱い異色ラブコメ。伊藤英明ら豪華キャストが大マジメにやればやるほど捧腹絶倒のこの映画のあらすじと見どころをご紹介しよう! 『KAPPEI カッペイ』

          【新作映画レビュー】『KAPPEI カッペイ』 「大マジメなバカ映画」の美学に満ちた爽快&豪快ラブコメ