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目指すべき指導者像

こんにちは。
今日は僕がどんなバスケットボールの指導者になりたいかについて書いていきたいと思います。

結論として、
「選手にバスケットボールを通して成長することを楽しんでもらうこと」
を目指したいと考えます。
自分自身の競技者としての経験から、苦しい練習は乗り越えてきたものの、それを本当に楽しめていたかは微妙なところです。
そうした経験からも、自分が指導者になるとしたら、プレイヤーが、練習も含めたバスケットボールを「楽しみ」ながらよりよく上達・成長できるような場を提供していきたいです。
次から、具体的な内容を上げていきます。

プレーの上でのミスに対して怒らないこと

前提として、僕はプレイヤーの主体性を大切にしたいです。
決してやらされてバスケットボールをやってほしくはありません。
プレーのことについて怒られると、バスケットボールが嫌いになって辞めたくなるか、怒られないためにコーチの言うことにただ従うようになるかのどちらかだと思います。
「怒られたからなにくそと思って頑張る!」
って言う考え方は、100%悪いとは言いませんが、僕個人としてはプレイヤーの主体性を育むことについて逆行してるかなって思います。
怒ることでプレイヤーが厳しく練習に取り組むような環境にしてしまうこともあまり好きではありません。
厳しい環境は指導者が用意するのではなく、上達・成長がのために厳しい環境が必要だと感じたプレイヤー自身が環境を作っていくことが理想だと思います。
ただし、指導者として絶対に怒らないと言うわけではありません。
人間の道徳として外れた言動や、他の上手くなりたいプレイヤーの迷惑になるようなことに対しては厳しく怒ることも必要だと思います。

“教え込む”のではなく“発問”をすること

指導者は自分なりの知識や見解をある程度確立している以上、どうしても持っているものをできるだけ多くプレイヤーに詰め込みたがります。
自分も教えたがりなので、、、
でも、教え込まれたことってインターネットでチラッと見た情報と同じようなもので、プレイヤーが必要性を感じられなければなかなか定着しないです。
なので、僕は人に教える時はできるだけ「発問」を取り入れるようにしています。
特にGROWモデルを用いた問いかけが役に立ちます。(C級コーチライセンスの取得講習会で習ったことです笑)
GROWとは、

Goal「目的、目標など」
Reality「実際になにが起こったか」
Option「改善策、選択肢」
Will「次にどうするか」

の頭文字を取ったもので、上の4パターンの問いかけをしていくことでプレイヤー自身の気づきを促します。
絶対にただ教え込まれたことよりも、自分で気づいたことの方が定着しやすいです。
さらに、「発問」を積極に取り入れると、想定外の答えがあったときに、新しい考えや改善案などに行き着く場合もあります。
僕自身の教育実習の経験からも、授業づくりにおいて、「発問」と予想される回答、さらに実際の生徒の回答から、知識や思考を絶えずアップデートしていくことができました。
GROWモデルなどを用いた「発問」から入ることで、コーチ、プレイヤーともに主体的に考える姿勢が身につき、より成長し続けることが可能になると僕は思います。
ただ、よい「発問」は一朝一夕でできるものではなく、練習前に問うべきことを練ったり、練習後に振り返ることを繰り返すことが必要です。
なので、これからもっと「発問力」を訓練によって磨いていきたいです!

プレイヤー同士のコミュニケーションを大切にすること

多くのチームで声を出すことが大切にされていると思います。
自分はこれに対して疑問を持っています。
僕は現役時代はチームの誰よりも大きな声を出し続けていたと思います。(それだけが取り柄でした笑)
でも、馬鹿でかい声がなんの役に立っていたのか今考えるとあまりわからないです。
むしろチームメイトから、
「お前の声はでかいけどなに言ってるかわからへん」
って言われてました。
ここから、ただ声を出すだけではあまり意味がなく、「意味のある」声が必要なのでは、と考えました。
それがコミュニケーションです。
さらに、僕は、コミュニケーションは、

・感じたことや疑問に思ったことなどの気づきを伝えるような、意味のある言葉であること
・建設的なものであること
・プレイヤー同士、またはプレイヤーとコーチ・スタッフの双方向的なものであること

であることが必要だと思います。

感じたことや疑問に思ったことなどの気づきを伝えるような、意味のある言葉であること
コミュニケーションにおける言葉には具体性が必要であると思います。
例えば、
「走れ!!」
っていう単語としての声かけよりも、
「外のレーンを速く走ろう」
だとか
「コーナーまで走ったらパスもらえるんじゃない?」
の方が具体的に伝わります。
確かに、単語としての声かけは、わかってる人にとっては素早い気づきになりますが、理解が追いついてない人にとってはなぜそれが必要なのかわからないでしょう。
ちょっとした具体性を持たすような一工夫で声の質は変わるはずです。

建設的なものであること
声に具体性が出てくると、そこから議論に発展しやすくなります。
お互いの理解の仕方や考え方が異なると議論がより白熱します。
議論が生まれることはめちゃくちゃいいことですが、ここで大切なのが、お互いが自分の考えの押し付け合いにならないことです。
議論が生まれた時にこそ、相手の主張を理解した上で返答を続けていくことで、よりよい考えが生まれる可能性が高くなるでしょう。

プレイヤー同士、またはプレイヤーとコーチ・スタッフの双方向的なものであること
チームスポーツでのコミュニケーションは、年長者や熟練者の一方的な発言に終始してしまうことがありがちです。
話し手は相手の感じ方などを引き出すような問いかけを、聞き手はわからないことや改善策などふとしたことを尋ねられるような言葉がでれば良いコミュニケーションになると思います。
そのためには、まずはコーチからそれを実践したり、プレイヤー間のコミュニケーションの間に入って双方向的な声かけを促すことが必要でしょう。

バスケットボールでは、声は情報を伝えるためのツールとして重要な役割を果たします。
ただ出すだけの声ではもったいないので、プレイヤー同士が積極的かつ有意味性のあるコミュニケーションができるような促しができる指導者になることが大事だと思います。

さいごに

今まで学んだことや経験から、現時点での自分のコーチ哲学のようなものを書き連ねてみましたが、これが全てではないし、100%正しいものでもないと思います。
経験や思考、実践の中で絶えず知見や自分の理論を更新していくことがよりよい指導者としての成長につながるのではないでしょうか。
自分自身も冒頭に述べた理想のように、これから成長していくことを楽しんでいきたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました!!






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