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バスケットボールの審判について思うこと

こんにちは。
今日はバスケットボールの審判について書いていきたいと思います。

僕自身C級ライセンスを取得し、審判活動も行なっているのですが、審判をしていると辛いことが多いです。
判定に対して暴言を吐かれることも多く、それが原因で一度審判から遠ざかろうとしたこともありました。
前提として審判は裏方としてゲームを支える立場であり、審判が目立たないようなゲームが良い試合だというのが僕の考えですが、もっとバスケットボールという競技の中で審判への関心や理解が高まればもっと楽しく質の良いゲームが作れるんじゃないかなって考えます。

Bリーグやインカレ、高校バスケなどカテゴリーを問わず、コート内外からの審判への批判はすごく多いように感じます。
実際Twitterで
「Bリーグ 審判」
って検索してみたら、
「審判が悪い」
だとか
「審判の質が低い」
とかいう声が多く上がり、
「この審判はうまい」
って言う声はあまり見当たりません。
こうした声を聞くと、もっと審判と選手、コーチ、観戦者が上手く関わっていけたら審判への理解も高まって、いいゲームが作れるんじゃないかなって思います。
なので、僕の審判活動の経験から、実際の審判について見えてきたものや学んだことを書いていこうかなと思います。

僕が審判を始めた頃、ひたすら言われ続けた(今も言われ続けている)ことは、所作と動き方です。
逆に意外だったのは、先輩審判の方から判定についてはそこまで言われないことです。
判定がどうかとかよりも、判定できるような位置や角度を求めることや、判定した時のコールのわかりやすさ、走り方の綺麗さ、堂々と判定することなどが求められます。
ただ、これが簡単そうに見えてめちゃくちゃ難しいです。

所作について、ずっと自信満々で吹き続けることが自分にとって一番難しいところでした。
微妙な判定とか、吹き逃したところとか、見えなかったところとかがあったとき、どうしても落ち込んでしまい、多少仕草に出てしまいます。
そうやって自信をなくした状態で判定を続けると、選手やコーチからの信頼をなくしたり、相手審判との連携が噛み合わなくなってしまって、結果ゲームを壊してしまうことになります。
だから、振る舞いをはっきりかっこよく見せて、判定を引きずらずに同じ所作を取り続けることが大事なんだと思います。

動き方について、走る位置や見る角度の取り方がとれていないと判定自体ができません。
自分が特に動き方で意識しているのは、相手審判との連携です。
審判を始めたての時にやってしまいがちなのが、ボールのあるところだけをずっと見続けてしまうことです。
これをやってしまうと、ボールのないところでのプレーを誰も見ていない時間ができてしまいます。
そうならないように、コートをエリア分けしてボールのあるところは誰が見て、ボールのないところは誰が見るかという分担分けをします。
実際どのように見るかはある程度はガイドラインで決められているのですが、審判の能力やチームの特徴などに合わせて審判同士でコミュニケーションを取ります。
その中でプレーに合わせて位置を微調整し、何かが起こりそうな場面で視野が取れるように予測して動いていきます。
そのように動いても、やっぱり見きれない部分があります。
その見きれない部分や、予測できていないところで何かが起こった時に、判定できなかったり、判定すべきでないところを判定してしまうことが多いです。
上級の方のミーティングを見ていると、ここの動き方のところを特に気にされているなと感じます。
審判同士の評価でも、正しい判定ができていても、位置取りや連携が悪かったら良い判定とはあまりみなされないです。

判定については、JBAがルールブックやガイドライン、判定基準についてのビデオなどをネット上で無償で提供してくださっているので、そこを確認して勉強すれば知識としてはつくはずです。
実際の所作や動き方を踏まえて、判定が起こった時の審判の立ち位置や角度からプレーがどう映っているか、どう動けばもっとプレーが見えるかについて周りから声が聞けるようになれば、審判への理解とゲームの判定の質の向上につながっていくんじゃないかなと思います。
冒頭にも述べた審判への声についても、まずは上手い審判って何が上手いのか知ってもらうことが大事なんだと考えます。

自分もまだ審判を始めて3年程度しか経ってませんが、質の良い判定のために、他の審判やコーチ、選手、観客の方々ともっとコミュニケーションを取っていきたいです。
そうした活動が少しでもバスケットボールをよくしていくことに繋がっていけば嬉しいです!

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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