見出し画像

20年で行き着いた私なりのStyle

  時代が明らかに変わった。
世の中はFIREに向けてのミニマリスト生活や倹約やら投資やらの話で溢れている気がする。いや、それは私がたまたまそればかり意識して生活しているから、そんなYouTubeばかり観ているからかもしれない。

  素敵な便利な物を買って持つ時代から、全く物に興味がない生活をするようになった人も増えている、若い人はなおのこと。

 私もこの2022年はこれまでの人生にはあり得ないほどの激動の生活、出来事だらけ。元々ジェットコースター人生な上に今年はさらにそれが加速。落ち着きたい、いつになったら私を安定させてくれるのか、と自分に問う。

 ミニマリストとシンプリストという言葉がよく比較される。私はこの20~23年、数えられないほどのインポートブランドを扱ってきた。しかし、本当に残ったもの、残るものって何だろう?何だったんだろう?無駄な消費で終わっていくのをいよいよ止める、止められるのが今年のこの出来事だ。

 仕事柄絶対にファッションは嫌いになれない、追究、追求したい。そしていつも自分がセレクトした品をお客様に提供してきたが、そこには常に「代理店」「商社」「ブローカー」などの仲介が入っていた。

 でもこれからは違う。やはり、

自分が本当に好きな愛するブランドを自ら直接現地のショールームで買い付けできる

ことの喜びを、20年目にして手に入れた。

こんな有り難く幸せなことはない。

23SSシーズンから(実質23年1月から)、しっかりこのブランドを、お洒落な、洗練された女性に広めたい、その活動に専念したいと思う。

何を大きく広げて生きていこうとしたのか、いまとなってはもはやわからない。早く早く広げすぎた風呂敷を切り刻み、畳んでいきたい。

真に好きなものだけで、本当に自分が実際身につけるブランドや物だけを奥深くゆっくり穏やかに、営業マンやあれやこれやの誘惑や邪魔に負けることなくやっていきたい。

「なぜ、自分が本気で着るもの、身につけるものと、買い付けて提供、販売するもの」に差異があったのか相違があったのか、どこで本来の目的からずれてしまったのか。

 私は正式にミラノのAlvieroMartini 社(ブランド名は有名なプリマクラッセ)から「アパレル(服)、シーズナル雑貨」を日本で唯一直接ショールーム、本国から輸入できる権利を得た。別のミッションも持っている。2017年冬に初めて出会った「AlvieroMartini プリマクラッセ」のabbigliamentoと呼ばれるいわゆる「衣料品、アパレル」、これは私にとっては本当にセンセーショナルだった。そして今日まで私だけがほぼこのブランドのアパレルを日本国内では扱っている。
その魅力と、私の思いや歴史ストーリーは少しずつ語りたい。

2022年9月に行ったミラノのショールーム。
バッグもカーディガンもプリマクラッセ

 つまり、「本当に好きなものを本国メーカーのショールームでコレクションすべて見て買い付けできること」これこそ本物で究極だということを、アパレル業界に入って今になってやっと知った、真実を本物を自分で築き上げられた。
 だから、私は毎シーズン過去長いこと30くらいのブランド展示会に行っていたがすべてもう、このご時世では不要、やめた。ミニマリスト概念が入った今年の私は「本物を真実を、真に必要なものだけを手にする、追究する」ということを決めた。

 ファッションは自己満足。だけど、自分が自分らしく本気で「これこれ!これがやっぱり、本当に好きなのよ!これが本当にいいのよ!」
 
ってものだけに時間もお金も費やしたい。そして、一つのブランドを決まったブランドをしっかり深く学んで愛していく、そんな大切に時を刻む生き方をしたいと思った。

今日もプリマクラッセのコートにプリマクラッセのパンツにプリマクラッセのトートバッグに
プリマクラッセのストールだ。

私のなかで、自分の力で現地で直接開拓したブランドと、Max Maraがあればもう、それでいい。たまーにこうやって差し込みで着るTWINSET などで遊び心入れて。ミニマムにいや、究極に絞った「好きなものだけで暮らす」シンプリストになるのかな?それで心地よく、雑多なものに振り回されたり、惑わされたり、邪魔されたりすることなく暮らしたい。もう、お願い。私を誰も邪魔しないで!と、あちこちに願いたい。そっとしておいてほしい。


END


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?