確定申告の季節到来!

毎年恒例の確定申告シーズンがやってきました。
多くの方にとってはあまり関係のないことかもしれませんが、確定申告をする必要があるのか?した方が良いのか?について確認しましょう。

1.まずは国税庁のHPを確認!


https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm
はい、よくわかりませんね。
多少の誤解を恐れずに翻訳しましょう。

まずはご自身の状況を確認しましょう。

①会社員の方(給与所得のある方)


多くの方は会社で年末調整済みのため、確定申告は不要です。
ただし、
1)給与の収入金額が2000万円を超える方
2)給与以外の所得が20万円を超える方
3)給与を2か所以上から得ている方
等は基本的には確定申告が必要になります。

②収入が公的年金等(雑所得)のみの方


原則としては確定申告が必要ですが、「公的年金等の収入金額が400万円以下」かつ「すべて源泉徴収の対象」の方でその他の所得が20万円以下の方は申告不要です。
ただし、住民税の申告が必要となるケースもあります。

③退職金を得た方(退職所得のある方)


一般的には退職金受領時に源泉徴収済みのため確定申告は不要です。
※外国企業などから受領し源泉徴収されていない場合は確定申告が必要です


④その他の方


確定申告が必要です。
正確には、計算してみないと必要か否かがわかりません。

となります。

2.申告期限


原則として毎年2月16日~3月15日が申告期限です。
ただし、還付申告は2月15日以前からでもOKです。

3.2022年の申告期限


コロナの影響により2019年分・2020年分と2年連続で確定申告の期限が4月15日に延長されていましたが、今年は延長されないようです。
ただし、申告・納付等の期限の「簡易な方法」による個別延長が認められています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kansensho/faq/01.htm

なお、「簡易な方法」とは、
・申告書提出時に、余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」といった文言を付記
・e-Taxによる提出の場合は所定の欄にその旨を入力
するといった方法です。

4.もしも申告を忘れたら・・・


納税は国民の義務ということで、確定申告をする必要のある方が申告を忘れてしまったらペナルティがあります。
・無申告加算税
・延滞税
・青色申告特別控除枠の削減 等
申告が必要な方は期限をしっかり守りましょう。

5.確定申告をした方が良い方


確定申告が必要な方を見てきましたが、最後に確定申告をした方が良い方も見ていきましょう。
確定申告した方が良い=税金の還付が見込まれるということですので、該当しそうな方はよく確認してみてください。

1)医療費が10万円を超えた


医療費控除を活用するし、還付を受けられる可能性が高いです。
正確には10万円と所得金額の5%の少ない方との比較ですが、多くの場合は10万円がラインとなるかと思います。
※医療費控除は年末調整の対象外です。

2)ふるさと納税をした


ふるさと納税や寄付を行った場合、確定申告を行うことで還付を受けられる可能性が高いです。
なお、会社員の方は「ふるさと納税ワンストップ特例制度」の活用もご確認ください。

3)夢のマイホームを購入


自宅の購入等で住宅ローンを組んで住宅ローン減税の適用を受けるには、1年目だけは会社員の方でも確定申告が必要です。
※2年目以降は年末調整ができます。

4)事業が赤字の方


事業の赤字を3年間繰り越すことが可能。
また、他の所得がある場合は損益通算が可能となる場合もあります。
※所得証明書が必要となる可能性のある方は確定申告をしておかないと証明書が取れないので要注意です。

5)年中に退職orアルバイトなどで年末調整をしていない


年末調整が未了の方は確定申告をすることで源泉徴収された税金の還付を受けられる可能性が高いです。


以上、まずは確定申告の提出忘れがないように。そして、還付金の貰い忘れがないように。それぞれの状況での確定申告の要不要について一度ご確認ください。

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