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都内で税理士・会計士やりながらのんびり生活中。 中小企業を中心に、法人・個人にこだわら…

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都内で税理士・会計士やりながらのんびり生活中。 中小企業を中心に、法人・個人にこだわらず出会ったことに楽しんで取り組むをモットーに。 債務整理、不動産売買など何故か色々なことに出くわしてます。

最近の記事

前受金×外貨の売上高

それぞれの会社で、それぞれの実態に即して色々な形態で請求書の発行→回収を行います。 中には、契約時・納品時・検収時等のタイミングで請求書を発行するパターンに出会うこともあるかと思います。 円貨建であれば特に悩むことなく処理をしていますが、外貨建の取引の場合に最終的な売上金額はどのように算定するのでしょうか。 恥ずかしながら即答をしかねたので忘れないようにnoteに残しておきます。 1.前受金とは企業会計において、売上の計上時期は「財貨の移転又は役務の提供の完了」時点とな

    • 青色申告と事業的規模

      確定申告を調べ始めたら、まず初めに多くの人が青色申告という単語に行き着くかと思います。 しかし、色々と調べてみても何だかよくわからない単語が出てきますので整理しましょう。 通常の申告(白色申告)と青色申告の違いちなみに青色申告でない通常の申告は白色申告と言われます。 通常の申告用紙が白色であったのに対し、青色申告の用紙が青色であることが由来だそうですが、こう書くとニワトリと卵のようなどっちが先問題な気もしますが気にしないことにしましょう。 白色申告と比較した青色申告のメリ

      • 倒産防止共済についてのあれこれ

        法人であれ個人であれ、事業を始めて色々な情報を集める中で一度は目にする倒産防止共済。 既に加入している方も多いのではないかと思います。 節税を考えた際に、一番初めに検討すべき制度と言えますので、制度の概要と注意点を整理しましょう。 1.制度の概要倒産防止共済と呼ばれる共済制度は独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する共済で、正確には「経営セーフティ共済」と言います。 制度の趣旨としては、 「自身の会社経営が健全でも、「取引先の倒産」という事態はいつ起こるかわかりません。

        • 譲渡所得で大切なのは買った時

          確定申告シーズンに入りそわそわしてきた人もいるかと思います。 不動産投資を行なっている方やフリーランス等で個人事業を行なっている方などにとって確定申告は重大な行事ですが、ある意味では毎年の恒例行事として受け入れ、ある程度の準備をして(又は覚悟をして)申告シーズンに立ち向かっていることかと思います。 そんな中、「今年は必要!来年以降は不要!」といったスポット申告をする方は、何から準備していいかもわからず右往左往…というパターンがよくみられます。 スポット申告の代表例!譲渡

        前受金×外貨の売上高

          確定申告の季節到来!

          毎年恒例の確定申告シーズンがやってきました。 多くの方にとってはあまり関係のないことかもしれませんが、確定申告をする必要があるのか?した方が良いのか?について確認しましょう。 1.まずは国税庁のHPを確認! https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm はい、よくわかりませんね。 多少の誤解を恐れずに翻訳しましょう。 まずはご自身の状況を確認しましょう。 ①会社員の方(給与

          確定申告の季節到来!

          緊急事態宣言延長を受けて願うこと

           GW末の5月6日までとされていた緊急事態宣言が5月31日までに延長されました。延長したこと自体に対する評価については置いておいて、延長を受けて思うこと、願うことについて書いておきたいと思います。 延長自体は想定内!? 皆様の胸の内まではわかりませんが、都内在住者の一人としては緊急事態宣言の(5月末までの)延長自体はある種「想定内」でありました。  これについては多くの方も同様かと思いますが、予想とは別に「現実」として「延長は受け入れたくない」と考える立場の人が多くいること

          緊急事態宣言延長を受けて願うこと

          頑張れ!居酒屋の大将。税理士はどこで役に立てるのか?

           先日、最近になってテイクアウトを始めた近所の居酒屋に行った際の大将との会話が色々と発見することが多かったので、メモがてらまとめてみます。 飲食店はどこも大変 コロナの影響で客足が遠のく、更に緊急事態宣言で営業自粛も要請される。とコロナの影響を最も受けている業種の一つは居酒屋等の飲食店であることは疑問のないところかと思います。  お店ごとに対応策はそれぞれですが、テイクアウトを始める、デリバリーを始める、通販を始めるといった新しい販路拡大を模索し、何とか売上を確保しようと必

          頑張れ!居酒屋の大将。税理士はどこで役に立てるのか?

          そもそも相談するのが難しい!?

           税理士という職業上、色々と相談を受ける場面もあります。しかし、受ける相談の後ろに、「そもそも何を相談していいのかわからない。」「これは聞いていいのか?」のような、「なかなか相談に至らないお悩み」が大多数なのが現実かなと思います。税理士にどのように相談すればよいのか。端的に言えば、「税理士の使い方」を自分なりにご紹介します。 税理士とお客様の関係性 税理士とお客様の関係はそれぞれですが、経営者相手と考えると、「税・会計のプロ」と「経営のプロ」という関係になるかと思います。

          そもそも相談するのが難しい!?

          コロナ関連支援策一覧(4/8時点版)

          コロナ関連の支援策が緊急事態宣言の発令と同時に色々とアップデートされました。個人的には上手く纏めてあってイチ押しの経済産業省のパンフレットも「令和2年4月8日10:00時点版」が出ましたので、これに基づき支援策を整理します。 まず初めに何はなくとも、経済産業省のHPでパンフレットを読みましょう。 ⇒「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」 今回の注目点は目次ページで下線が引いてある項目です。これらは、「令和2年度の補正予算の成立を前提としている事業」が

          コロナ関連支援策一覧(4/8時点版)

          よく質問されることあれこれ

          緊急事態宣言が4月7日に出される見込みとなった最近、経済対策も続々と情報が出てきています。それぞれの内容についてはニュース等で気になるものはしっかり大本の情報源にあたることが大切です。そんな中、よく聞かれる&認識間違いが多い事項についてメモしておきます。 借入関連今回の経済対策で最も注目を集めているのが「無利子・無担保融資」であるかと思います。その中でよ聞かれることは。。。 ①無保証?? ⇒残念ながら経営者保証(連帯保証)は原則求められます。 ただし、今回の制度融資にかか

          よく質問されることあれこれ

          税理士って何の役に立つの?

          今日から新年度ということで、本来なら気持ちも新たに!といきたいところですが今年はなかなか気持ちの切り替えが難しい状況な気がしますね。 今年の春はみんな大変コロナの影響で色々な予定・計画が立て直しになる中、今後の事業をどうしたものか?といったご相談を頂くことが増えてきています。 かといって中々いつも通りに打ち合わせとも行かない状況ですので、今更ながらアナログな私もzoomを使い始めたりしております。 来週、来月の見通しも立たない中で融資、助成金、リスケなどなどの検討&決断を

          税理士って何の役に立つの?

          コロナ関連メモ~換価の猶予・納税の猶予編

          コロナ関連でいろいろと経済対策が出てきている中、国税の納税が猶予!厚生年金保険料も猶予!という話題も目につきましたのでまとめてみます。 換価の猶予・納税の猶予の概要国税庁HP「新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な方へ」 日本年金機構HP「【事業主の皆様へ】新型コロナウイルス感染症の影響により厚生年金保険料等の納付が困難となった場合の猶予制度について」 まずは上記のページをご確認ください。 読んでみて内容が分かった方はここで終了です。 私はよくわかりませんでした。

          コロナ関連メモ~換価の猶予・納税の猶予編

          コロナ関連融資メモ~無利子・無担保編

          先日簡単にまとめてみたコロナ関連融資の続編として、新型コロナウィルス感染症特別貸付の手続きについてまとめてみます。 はじめに結論いきなりですが、既に日本政策金融公庫(以下、「公庫」といいます。)から借入がある場合は、担当者に今すぐ電話してください。以上。 公庫と取引がない場合、管轄の支店にまずは行ってみることです。でも、いきなり行くのではなくて行く前にいくつか準備をしましょう。(準備については後述) ※なお、知り合いの方から自分の管轄となる支店の人を紹介してもらえると相談

          コロナ関連融資メモ~無利子・無担保編

          コロナ関連融資メモ

          コロナウィルスの流行に伴う経済対策の概要が徐々に出てきました。 観光業・飲食業を中心に大きなダメージを受けている事業者にとって有用な経済対策となるかと思いますので、無利子・無担保融資を中心に情報をまとめてみます。 主な経済対策(3/12時点)情報源としては下記のHPをチェックしましょう。 ●経済産業省「新型コロナウイルス感染症関連」 ●経済産業省ー支援策パンフレット ●厚生労働省「雇用調整助成金」 主な対策は以下の通りです、 ①セーフティネット保証4号、5号 ②セーフティ

          コロナ関連融資メモ