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【お知らせ】D&D×オリジナル世界観企画『Project Nilarth』始動

以前からtwitter.comでは時折世界観に関して投稿はしていたのですが、この度、YouTubeで本格的に私のオリジナルファンタジー世界観企画『Project Nilarth』(プロジェクト・ニラース)を舞台としたTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の配信を行い、外部露出を増やす運びとなりました。

第一回配信は「アケトキワ」の大陸を舞台に、2月25日(日)の21:30~22:00のどこか3月10日(日)の22:30~23:30に行われました。以降数週間、日曜日の同時間帯の配信を予定しています。

世界観

Project Nilarthの主な舞台となるのは、タイトルにもある「ニラース」と呼ばれる世界。そこには魔術の体型も文化も異なる5つの大陸があり、それらが主な舞台となります。

アルシオン

砂漠の海岸に白銀の尖塔群が並ぶ街並みで、様々な形の「決闘」と競技によって多くが決する社会を持つ世界。
現在アルシオン最大の勢力を持つ連合政府はこの大陸の神たる杖・アルシストの試練を最初に乗り越え、認められた者が立ち上げた学術的な組織を源流としています。
改良と研鑽を重んじる社会、人々を牽引するリーダーシップ、そして高度にプログラム化された魔術の数々に支えられ、スポーツ、芸術、学術、そして何よりニラース随一のテクノロジーが花開く場所でもあります。

アム=ロギオ

どこまでも広がる密林と、各地に開いた複雑な迷路のような洞窟網に、魔力を蓄えた動植物が繁茂する大陸。
人々は自然に学び、錬金術として自らのために利用することで、強大で危険な自然界を生き延びてきました。厳しい自然に対して妥協を重ね、閉鎖的になった集落の数々にとって、自然界やその法則に対する理解と、獰猛な野生生物に立ち向かう強さを兼ね備えた狩人は、アム=ロギオ社会では重要な意味を持っています。
しかし、今となっては狩人の仕事場は自然のみならず、研究者や氏族など、人型種族たちの派閥同士の争いにも発展しています。

アグナシア

高い壁に覆われた街から金色の平原に通商路が伸び、黒土の山には漆黒の砦がそびえる世界。
ここではかつて悪魔の長であるアグニスと、天使の長・ナディウスが争いを繰り広げ、大陸を二分する山脈を生み出すほどの争い―「境界大戦」があったとされています。
悪魔と天使、それぞれの長は境界大戦の後に行方をくらましましたが、アグニスに力を与えられた「アグニア」とナディウスの祝福を受けた「ナディア」の二つの勢力が争いを続けています。
自然の理を逸脱し、ただ破壊と殺戮のために生み出されるアグニアの怪物に対し、ナディウスを信仰する教会は「冒険者ギルド」という名前のもと、アグニアと戦う戦力を集めています。ナディアの人々の多くは冒険者となるか、その助けとなるか―そのどちらかに属しています。

アウリアース

桃色や黄緑がまだらに交じる空に、不安定な魔力の影響で常に変幻し続け、空間や生態系すらもデタラメな不思議の大陸。
この地で魔法を初めて手にした人々は、ある一つの物語(あるいは類型)―魔法使いに導かれ、不思議な世界を旅する冒険譚―に憧れていました。長い年月の中で、魔法使い達はそれぞれの解釈で魔法を使った結果、今のアウリアースが生まれました。
昨日雪原だった場所が火山になっていてもおかしくない世界ですが、それは魔法使い達が心の「キラキラ」を通して思い思いの世界を描くキャンバスでもあり、鷹揚なアウリアースの人々は日々を楽しんでいます。

アケトキワ

どこまでも見渡す限りの広大な大地に森や湿地が広がり、自然の循環と神々の庇護の下で人々が暮らす伝統の大陸。
古くより自然界の力―学者曰く「気のメグリ」―が魔力として形を成すこの大陸では、魔法やそれに類する力を持つ者は大小あれど「神」であるとされてきました。
アケトキワの大地そのものの精霊・メグルヒメを信仰する氏族による朝廷が栄華を極める一方で、外縁の地方豪族や、夜闇に潜む妖怪の脅威が人々を脅かしています。
人口の大半は稲を本位とした税を納める農民であり、それぞれの集落は緊密かつ暖かい関係で成り立っています。

目指すもの

まあ基本は自分が好きな物をとにかく詰め込んでいるだけではあります。
しかし同時に、この一見異色とも思える取り合わせは、一口に「魔法」といっても、いろんな種類があって、たまに名前が違って、そしてそれぞれが断絶されているように感じたからです。

人によっては当たり前に感じるかもしれませんが、自分としては「魔力伝導率」だの「術式」だのといった単語が出てくるものだとか、「スキル」とか言い始めちゃう奴とか、素っ頓狂な呪文を唱える奴とか、それらのすべてが「魔法」面をしている事に違和感があったのです。それが自分の出発点でした。それから5年以上経ち、今となっては自分の認識こそ改まりましたが、二ラースはそれらが地続きの世界にあり、時に関わり合える世界であるという事は変わっていません。

なぜこのような事を?

私が元々D&Dを始めた理由が、「自作」にあるからです。

海外コミュニティに入り浸っていた私は、D&Dに入り始める以前から、D&Dに関連して「Homebrew」という単語をよく目にしていました。
オリジナルのクラスや種族のデータ。オリジナルの世界観。そういった遊び方があるんだなという事を認識していたのです。
そんな中で、2020年の末に知り合いから「D&Dを遊んでみないか」という誘いを受けました。2018年に二ラースの設定を考え始め、当時表現方法に困っていた所でした。まさに渡りに舟。GMのやり方さえ学べば二ラースを人々と共有できる。そう思い遊び始めました。

そして2023年から現在。昨年末の版元直々による日本展開の開始に加え、映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』とコンピューターゲーム『バルダーズ・ゲート3』を通して、D&Dへの注目度は圧倒的に増しています。(私もこの3年で急速に積み重ねた知識のおかげで、解説記事はおかげ様で沢山の皆様に楽しんで頂いています。)

ですが、公式のメディアやシナリオ本は大抵『フォーゴトン・レルム』など公式の世界観になりますし、世界観を自作することでどういった遊びをできるのかという例としてニラースを提示したかったのです。

(この事に関して、詳しくは以前投稿した記事で語っています)

二ラースの世界観は様々な形の「ファンタジー」を擁しており、だからこそ、D&Dというシステムの柔軟さと違った楽しみ方を示すことができると思ったのです。

それと、個人的にずっと一緒にTRPGで遊びたかった人がいたので、いい口実になるかなと思ったり。

拙い所も多々ありますが、よろしくお願いします。

そして、将来的に機会があれば、TRPG以外の形でも二ラースを表現したいと考えています。
自分の気力が続く限り、ネタが続く限り更新していくので、暖かい目で見てやってください。


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