伝えるのを諦めなくていい場所へ

伝えるって難しい。

と常々思っている。文字に書いてみても直接話しても伝わらないことの方が多くて、きっと私の伝え方が下手なんだと毎度のように落ち込む。

先日、様々なエンターテイメント業界でショー演出をしている方とブレストする機会があった。本人曰く「デブでおっさんのオカマ」らしいのだが、人を楽しませるような軽やかな口調に会議室が一気に明るくなった。

そのブレストはこの何年かの中で1番楽しかった打ち合わせだったと言っても過言ではない。社内ではいわゆる下っ端なので発言権などあってないようなもので、会議中にどれだけ意見を言ってもピシャッと遮断されるなんて慣れっこだった。

伝えていい場所でなら、こんなにもイキイキと話せる自分がいる。

もしかしたら、私の伝え方が悪いのではなく、全員が発言権を持たない環境の方がおかしいのかもしれない。

そのブレストを終えた後、「さどさんが珍しく会議でたくさん話してたね」なんて上司に言われて、これが元々の私だったではないかとハッと目が覚めた。

みんなでアイデアを出し合って、より良いものを作りたい。それは一緒のはずなのに、組織の上下の常識や建前に削られていったHPパラメーターはもうほぼゼロに近い。

明日、今まで言えなかった私の決断について上司に伝えてみよう。伝わればいいとも思うし、伝わらなくてもいいとも思う。どちらでも私ができる最大限の敬意と共に言葉にするだけだ。





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