10月17日、旦那と付き合ってちょうど1年の日に婚姻届を出した。

朝1番で区役所に行ったのだが、私は午後から名古屋出張、旦那も急ぎの仕事が入ってしまい、時間に焦っていたせいで2人で婚姻届を持った写真は想像よりも表情が死んでいた。

婚姻届が受理されたのを確認したら、「解散！」とばかりに2人とも散り散りになり、私は3時間後には名古屋の現場でいそいそと仕事へ取り掛かっていた。

たった1枚の紙で苗字が変わってしまったわけだが、クレジットカードも銀行口座も、運転免許証の苗字さえも変更手続きをしてないせいなのか、いまだに結婚した実感がわいていない。

結婚したからといって、2人での過ごし方が大きく変わることはなく、一緒に美味しいもの食べて、一緒に面白いことを体験して、時々喧嘩をする、そんな日常の続きが始まるだけだった。

結婚前は「夫婦別姓がいい！」なんて息巻いて旦那と苗字について話し合ったりもしたけど、いざ苗字が変わると別の人格が1つ追加でされた、そんな感覚だった。SNSのアカウント名、あれに少し近い気がする。

小学生の頃から数え切れないほどネット上でアカウントを使ってきた。アカウントの数だけ名前を持っているわけだが、あくまでコアの部分は親がくれた「真知子」という名の自分なので、そこまで違和感はない。

苗字が変わることで、相手の家に入り、自分の家を捨てることになるのではなんて不安もあったけど、結婚しても誰からも「理想の妻」を強制されることはなかった。

頑張り屋の母は変わらず私の母で、優しくて強い姉は自慢の家族で変わりはない。

まだ苗字が変わって1ヶ月も経ってないので、もしかしたらこれから頭を抱えることが起きるかもしれないけど、それでも結婚するならこの人しか考えられない訳だから、何があっても2人で話し合って解決していければいい。

P.S 「結婚するならこの人しかいない！」と思ったので、実はプロポーズは私からしました。やったね！