君の放つ冬の星座 第四夜☆(1)
199☆年 末・日没
朝になれば空の星は消えて、太陽の白さが眩しい。
放課後、部活へと向かおうと見上げた空には、ぺらぺらの紙みたいな月が浮かんでいた。
「年が明ければ大会だ。うちは守りが強いけどいまいち攻撃力が足りない」
部員を集合させると、サッカー部顧問はいの一番にそう言い放った。叱咤激励と分かっていても、厳しい評価に心なしか背中がヒヤリとする。回りのチームメイトも、普段はにやけ面の米倉たちも顔をひきつらせている。
「そこで」
目配せする顧問の合図で、僕と同じように座