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英語学習用ブラウザアプリ「LingoLog」を個人開発で作った話

はじめましてmswです。個人開発として英語学習を支援する「LingoLog」をリリースしましたのでそれについて紹介します。現在はiOSのみ対応になります。

この記事では

  • LingoLogとは何か

  • LingoLogを作ったきっかけ・解決したいこと

  • 今後の展望

についてお話しできればと思います。


LingoLogとは何か

LingoLogは言語学習者のための単語の学習に特化したブラウザアプリです。

いつもお使いのブラウザ(SafariやChrome)と同じように本アプリを立ち上げて好きなサイトを閲覧します。英語学習者であれば英語ニュースサイトなどです。
サイトを読み進めている間に分からない単語や表現があったら、その単語を長押ししてすぐにその意味を検索することができる、そんなアプリです。

いわゆるブラウザと同じようにタブでお好きなサイトを開いて管理できる他、ブックマークなど基本的なブラウザ機能を備えているのに加えて、言語学習向けに設計されているところが特徴になります。
ここからはそれぞれの特徴的な機能を紹介します。

ブラウザでサイトを閲覧しながらすぐに単語を検索

実用的な単語の意味・例文表示と自動保存

検索するとその単語について常用される意味と定義を最大3つ、さらにその単語を使った実用的な例文を3つ作成してくれます。

検索した単語は自動的にアプリ内に保存されていきますので、いつでも・どこでも単語の復習をすることができます。いつその単語を調べたか、どのサイトでその単語を調べたかも保存されますので、実際の記事を読んでその単語の使い方を改めて復習することも簡単にできるようになっています。また、何回その単語を調べたかも同時に記録されていきますので、この単語全然覚えられていないという気づきも与えてくれます。つまり要復習単語となるわけです。

検索した単語履歴

忘却曲線に従った効率的な復習リマインド

せっかく記録しても単語の振り返りを忘れてしまう、そんなこともあるかと思います。このアプリをご利用いただければ、単語を検索した履歴に基づいて適切なタイミングで復習を促してくれますので、単語の定着率の向上も期待できます。

リマインドの時刻自体はアプリ上で設定できますので、お好きな時間に設定してその時刻に復習リマインドを送ることで忘れずに学習を行うこともできます。

復習リマインダー

8言語に対応

LingoLogはネイティブ:日本、学習:英語という組み合わせだけでなく、英語、日本語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語の8つの言語に対応していますので、それぞれの言語の組み合わせでご利用いただけます※1。
以下はネイティブ:フランス語、学習:日本語で再開という単語を検索した例です。日本語の再開の意味を英語で説明してくれます。

※1 組み合わせによっては稀に不完全な意味や訳を作成する可能性があります

ネイティブ仏語、学習日本語の例

サーチボックスを使った自由な単語検索

ウェブサイトから単語を検索することも出来ますが、自由に分からない単語を検索したいこともあるかと思います。その場合は有料機能にはなりますがサーチボックスから自由に好きな単語を調べることができます。こちらの機能を利用し調べた単語も同じようにアプリ内に記録されますので、このアプリ内で単語の記録と復習をシームレスに行うことができます。

サーチボックスで自由に単語検索

LingoLogを作ったきっかけ

英語のサイトを多読してボキャブラリーを増やしたい

英会話をするようになりある程度英語でコミュニケーションをとれるようになってきたものの、複数の講師からこんな指摘されることが増えてきました。それは「基礎はあるからとにかくボキャブラリーを増やしなさい」でした。加えて「英語の本やサイトをたくさん読みなさい」とも言われます。

ボキャブラリーに課題を感じていたのは事実なので、では読もう、と思う訳ですが、正直なところ英語の本(実物)を読むのはハードルが高いです。分からない単語があったら辞書やスマホを開いて調べる必要があります。

一方職種柄、日常的に英語で書かれた技術文献をサイト上で読む機会は多かったので、その指摘以降は、今まで以上になるべく英語のサイトを読むように心がけて学習を進めていました。この場合、通常のブラウザでも十分で、分からない単語があればすぐに翻訳したり検索することができます。

しかし通常のブラウザでは単語を調べることは出来てもそれっきりになることが課題でした。その分を読み進めるただけに検索するだけなので、全くその単語が定着しなかったのです。

マメな人しか勉強が続かない

言語学習において何度もその単語に遭遇し復習することが重要です。そのためには一度調べた単語をどこかに記録し定期的に振り返ることが必要になります。

通常のブラウザでも単語の意味を検索することはできます。しかしその単語をアプリ内に保存して振り返る機能はありません。つまり検索した単語をどこか別の場所に記録する必要が出てきます。しかし私のようなズボラ人間ですと、最初のうちは頑張ってメモアプリやノートに記録するのですがいつの間にかやらなくなってしまいます。

そんな面倒くさい作業を自動で補ってくれて本質的な単語の学習にのみ集中できるようにできないだろうか?そう思ったのがこのアプリの開発のきっかけでした。

遭遇回数を増やす

単語は一度調べただけでは絶対に定着しません。繰り返し何度もその単語と出会うことで定着していきます。ただ、単語がアプリ内に保存されていたとしても復習を促す仕組みがないとやっぱり習慣化は難しいものです。そこでエビングハウスの忘却曲線の理論を取りて入れ忘れないようにするとともに復習をリマインドしてくれる仕組みを入れられないかと考えていました。

このような自分自身の英語学習における課題をベースに開発したのがLingoLogです。自分自身が困っていることに対してきっと同じように困っている人もいるであろうと思いアプリ化しました。

今後の展望

まずは単語の検索機能をリリースしましたが、文章の解釈ができる機能を検討しています。

単語を即座に検索できること自体は読み進める上でとても便利です。一方で、単語だけでなく分からない文法に出会うこともよくあります。そんな時には単語だけでなく、何でこのような文章になっているのか?を説明してくれると便利だと思っています。

他にも色々と検討しており言語学習者の悩みに寄り添った機能の追加をしていきたいと考えています。

まとめ

ここまで簡単なLingoLogのメイン機能をご紹介しました。この他にもウェブサイトを閲覧していた時間や単語検索回数のグラフ的な解析機能など自分の学習状況を可視化する機能もご用意しています。

もし興味を持ってくれた方がいらっしゃいましたら是非インストールよろしくお願いします。アカウント作成不要で始められますので、まずは使ってみて頂けると嬉しいです。

単語の意味や訳の精度などはまだまだ十分でないところもあるかと思いますがその点は今後も改善していきますので温かい目で見て頂けると幸いです。

もし応援して頂けるという優しい方がいらっしゃいましたらこの記事やアプリをSNSなどで共有して頂けると大変開発者としては嬉しいです。

技術的な解説記事も今後は書いていきたいと思っていますので、もしそちらの方も興味お持ちであれば是非 Twitter(X)フォローをよろしくおねがいします。
https://twitter.com/msw07070707


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