夜が明けたとき
右も左も
上も下も無い
まっくらやみ
何度目を
開けても閉じても
まっくらやみ
手を伸ばしても
何も掴めない
そのてのひらすら
どこにあるのか
そんな時
聞こえてきた
なんだか心地よくて
優しい声
声のする方へ
振り向くと
光を見つけて
近づいた
やがて辺りは
明るく照らされて
僕はやっと
自分の輪郭を知った
君の声が
この殻を破って
生まれたての僕は
君と出会ったんだ
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