延々

川の終わりは海の始まりだと

貴方はそう教えてくれた

一度ピリオドを打ったとしても

また次のエピソードは書き足せる

その手に何も掴んでいないなら

これから何でも掴めるってこと

空っぽの手のひらだからこそ

煌く川の流れも掬えた

全ては砂時計のように上から下へ

そして砂が途切れたら一回転

朝と夜が互いを追いかけるように

ぐるぐると巡り廻ってゆく

だから私は安心して手を振れる

「さようなら」ではなく「また会う日まで」

もしもひとりで迷子になっても

あの金色の瞬きを見つけて追えば

きっと貴方に辿りつける気がする

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