2024年4月の読書記録

いつの時代も「本を読む人」って全体の半分くらいらしいですよ。

読書記録ルール
・1ヶ月分を月末もしくは翌月初頭に上げる。
・紙、電子、Audible、すべて含む。マンガは除く。
・熟読を求めない。流し読み/一部抜粋読みでも自分が読んだと思えればOK。
・とりあえずタイトルと作者のみでOK。感想は無理しない。

【教養・実用】
山はおそろしい 必ず生きて帰る!事故から学ぶ山岳遭難 羽根田治
山や海、空、火災、鉄道などの遭難事故に興味があって(誤解をおそれず言えば「好き」で)関係する書物やwikipediaをときどき見ています。事故ってやつは何かひとつだけ原因のあるものではなくて、いくつもの要因が重なり合って起きるものだなとしみじみ思う。先の福知山線脱線事故しかり、知床観光船沈没事故しかり。山に関して言えば、とにかく甘く見るな、ということ。しっかりした準備と、いつでも撤退する勇気を。

子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か 斉藤章佳
必読。女児だけでなく男児への性加害もおおいに課題。「うちの子は男の子だから大丈夫」はまったく通用しないと。加害者へのフォローについてもよく記述されている。フォローというと加害者の面倒を見る必要はないなどと意見が出るそうだが、これは再発防止の観点から非常に重要とのこと。

日本の中絶 塚原久美
米大統領選の主要争点のひとつでもある中絶。あなたはどのくらい知っているだろうか。我が国における中絶への忌避感は、宗教に根差すものではなく、女性蔑視からくるものだと著者は言う。産婦人科向けの中絶ガイドラインにも、胎児への配慮はさけばれているものの、肝心の女性(妊婦)の人権に関する記述はいっさいないことに注目すべきと。また、諸外国に遅れること30-40年。ようやく承認された経口中絶薬についても学ぶ機会となった。なぜ我が国ではこんなにも遅いのだろう?

地方メディアの逆襲 松本創
イージス・アショアを追う 秋田魁新報取材班
琉球新報が挑んだファクトチェック・フェイク監視 琉球新報社編集局

イージスアショアをめぐる秋田魁新報のスクープは非常に痛快でした。

教養としての将棋 梅原猛・羽生善治・尾本恵市
将棋の子 大崎善生

将棋は駒の動かし方くらいしか知らないのだけど、なにやらすごく面白そうというポジティブな印象があります。シビアな三段リーグとか、将棋メシとか、盤外の攻防などもとても人間味があって楽しい。将棋をテーマにしたマンガもさかんですよね。

北条氏の一族 本郷和人
イギリス帝国盛衰史 グローバルヒストリーから読み解く 秋田茂
信長はなぜ葬られたのか 安部龍太郎
オウム真理教事件とは何だったのか 一橋文哉


【小説】
君と漕ぐ―ながとろ高校カヌー部― 武田綾乃
作者が同じだけある。ユーフォと似たような展開やってますね……だがそれがいい。Audibleで聞きましたが、朗読は声優・加隈亜衣さん。めちゃくちゃましろん(プリキュア)っぽい声でドキドキしました。

探偵は友人ではない 川澄浩平
先月読んだ「探偵は教室にいない」の続編。トリックがちょっと分かりにくかったかな……でも心情変化の読後感はとてもさわやか。


文學界3月号
週刊朝日101年史


2024年通算、70冊。