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日本人の外国語発音のポイント

発音下手な日本人

日本人は発音下手といわれる。多くの外国人は、日本人の英語の発音に難があると思っています(Mt. ian Radio調べ)。だから少し上手なだけで驚かれる。ある日本語を勉強した中国人は、その原因の一つはカタカナ英語にあると言います。

カタカナ英語

トランプとTrumpは全然発音が違う。アップルとApple、マクドナルドとMcDonald、全然違う。カタカナ英語では英語は伝わりません。外来語としてそのまま音を輸入しているのに伝わらないって誰得・・・。カタカナ英語が日本人の英語発音の元凶であるとはあながち間違っていません。
中国語って外来語をちゃんと母国語に変換しているんですよ。スマホのことを智能手机とか、サッカーのことを足球とか、インターネットのことを网络とか。
日本語はいつからか外来語の音をそのままカタカナに当てはめるようになりました。そして無理やりカタカナあてはめた。世界には日本語に無い発音がありますから、歪みが出るわけです。
ちなみに英語学習でReadingの時にカナカナでルビを振るのも悪です。なぜなら、カタカナで正確に表せないのです。外国語を日本語(カナカナ)でフリガナを振って読んではいけません。

聞いて、聞こえたように発音する。これが一番いい。

発音がうまい人=歌がうまい人

「耳がいい」「発音の運動神経がいい」人の発音はうまい。
ある音があって、その音をあるがままにとらえる能力。ドをドと、レはレと認識できる能力。これが耳がいいということ。
そして認識した音を自分の口元の筋肉を総動員して再現する運動神経。これが「発音の運動神経」。
この二つの能力が高い人は発音がきれいです。だから、歌がうまい人は発音がきれいなんですよね。発音をきれいにする練習は歌を上手にする練習ととっても似ているんです。

歌が音痴だという人は「耳で聞いている音」と「口から発している音」の差異が認識できていません。第三者に歌声を聞いてもらってその際を指摘してもらいます。もし一人なら、自分の歌声を録音して聞く。するといかに自分の認識とズレているかを認識できます。

発音も同じです。英語の発音のきれいな人に聞いてもらって、そのズレを指摘してもらうといいです。もしくは自分の発音をスマホに録音して、イヤホンで聞いてみてください。「思っていたのと違う!」と気づきます。そして徐々に改善していけばいい。僕はネイティブに対してしゃべって、修正してもらって、というのを繰り返しています。あとは、その言語をたくさん聞いて耳を慣らすというのは大事だと思いますね。

さっき、日本語にはない発音が他言語の中にはたくさんあるといいました。「耳と再現性のいい人」は聞いただけでその音を発することができる場合もあります。それは発音の天才。凡人はたくさんのその音を聞くこと、そして発音方法を基礎からロジカルに学ぶことが大事です。

英語で言ったらthの発音や、linkingによる発音の変容、子音で終わる時の感覚。中国語で言ったら巻舌音zhi・chi・shi・ri、anとangの使い分け、口の奥や鼻を使った発声など、ほかにもまだまだあります。日本語を発音するときにない手法なので、新しい何かを学ぶ姿勢が大事になります。 

これは言語学習の基礎の基礎。文法のようなものですので、学習過程の最初のうちにしっかりやっておきましょう。教科書だったら最初の方にある単元ですが侮ってはいけません。時間をかけることが大切です。

言語のリズム

あと言語のリズム。これも歌になぞらえることができると思うんですが、音程があっていてもリズムが悪いとぎこちないですよね。言語にはそれぞれのリズムがあります。これは言語化しにくい、教えにくいですから、学び続けてたくさんの情報を耳から取り入れる過程で身に着けるしかありません。リズムを気にしながら勉強してみてください。中国人のモノマネをする芸人さんはこのリズムを把握しています。だから言っている内容はめちゃくちゃだけど、中国語だなと感じる。

気にし過ぎない

最後に、これとても重要だと思うんですけど、「伝わればいい」ということです。結局コミュニケーション手段ですから、伝わっている時点で目的達成です。日本人らしい英語で良いんです。それが伝われば。その段階で「私は英語を使える」という適切な自信を持ってください。国際語の英語にもはやネイティブはありません。伝わらないことは問題なのでしっかり発音を勉強しましょう。伝わるかどうかは英語を他者に向かって話さないといけません。どんどん話す機会を作って試してみましょう。




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