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社内でワークショップをやるときに考えてること(簡易版)


ワークショップ当日のことを考える前に

仕事柄、社内でMISSION策定やValueの浸透などワークショップをする機会が度々ある。
最近社内で「ワークショップをやろうと思っている」と相談されることがあった。話していてワークショップをやったことが無い人だと、つい「何回かグループでディスカッションをして〜」と「ワークショップ当日」にやることを考えがちなので、その土台となる部分を社内用に簡易版としてまとめたものをnoteにも残しておく。

ワークショップ企画のための三箇条

1:ワークショップはあくまで"手法"!「ワークショップをやること」は目的にならない!
2:「なにをやるか?」の前に「なんのためにやるか?」を考える
3:「やって終わり」にしない/目的が達成されたか検証する

とした。
上述のとおり、最初はなにかしらの課題があるのにどこかで「ワークショップやろう(あるいは上司から「やってほしい」頼まれるとか)」というモードになると、「まずはアイスブレイクにこれやって」とか「ワールドカフェ形式でやるから模造紙用紙して、あっでもオンラインだとどうしよう」などと「どうやるか」の部分ばかり考えてしまう。

正直ワークショップというのはあくまで課題解決のひとつ。
数十人を一定時間拘束するのだけの価値があれば、「ワークショップをやる」という選択をするのもありだけど、課題によっては対象者にオンラインのテストを受けてもらい、スコアが低かった人にだけeラーニングを受けてもらうーということをしてもいいはずだ。

目的と湯上がり感と解像度

目的:
ワークショップにおいて”何が”どうなる”か?を状態の変化から考えることとしている。

湯上がり感:
体験した人が直後にどういう感想を持ってほしいか。風呂上がりにどんな一言があるといいかのこと。
たとえば「皆と意見を交換することで理解が深まった」とか「楽しい時間を過ごせたので、もっとチームでコミュニケーションを深めたいと思った」等事後アンケートでどんな「声」があると「成功」と言えるかを考える。
言い換えれば参加者にどんな体験をさせたいかーということかも。

※ちなみにこれは(おそらく)リクルート用語。前職の上司が使っていた言葉で「なるほど」と分かりやすかったので使っている

解像度:
「そもそも」から目的を考え、湯上がり感を情景含めて具体的に想像して「ワークショップ」の輪郭をはっきりさせる

目的の解像度をあげるための問い

・(そもそも)何のためにやるのか?
・「ワークショップが必要だ」と思ったのはどういった背景があるのか?
・参加者は今どういう状態なのか?
・参加者が短期ではどうなったらいいのか?中長期ではどうなるといいか?

湯上がり感の解像度をあげるための問い

・参加後どんな感想が聞けたらいいか?
・アンケートではどんな回答があると「目的が達成された」と感じるか?
・実施後、参加者の行動・言動がどう変わることが理想か?
・どのような参加者に一番届けたいか(参加者の事前の理解度)


という感じ。ここがしっかり決まってくれば、「何をするか/しないか」はテーマや参加者にあわせて選ぶだけ。
逆にここがしっかり決まってない段階で「なにやるか」から考えてしまうと、主催者の独りよがりなワークショップになってしまいがちなので注意。

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