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英語は首長族の首のリング


今年こそは英語を身に着ける!と意気込んで2019年にあらためて意気込んだ人も多いはずです。なんで、英語を身に着けたいのでしょうか。多くは仕事の昇進のため、外国人とペラペラと英語で会話する自分へのあこがれでしょうか。まさに、英語を話す自分はきっと今の自分と違う自分、おしゃれになるんじゃないか?と期待して英語の勉強を始められたのではないかと思います。英語はまさにおしゃれの道具だと少なからず思っていないでしょうか。もしくは会社でできないと出世できない、おしゃれの流行におくれる、という危機感があるのだと思います。

私は、10年前大学を卒業し、就職を控え、次の時代は英語だと、TOEICを受験しました。400点程度と記憶しています。ただ、やはり英語はこれからの世界に必須。社会で活躍するために必要という思い込みから、英語の学習を続け、社会人と働くなかで8年間の仕事でつづけてきました。外国人と仕事のことを話して、外国人から褒められたりと、成功体験も多少積んできました。

ここで、私が思うのは、確かに英語はおしゃれの道具といえる、だた、それは昔テレビで見た首長族の首のリングだと思うのです。
首長族の首のリングは真ちゅうでできていて、ぱっと見とても素敵です。ですが、諸説あるようではありますが、この首のリングを外してしまうと、首が折れて死んでしまう可能性もあるようです。

これは、英語で仕事するのも同じです。実際に英語を使うときは、外国人とおしゃれに仕事するようにみえるかもしれませんが、そんなことはないんです。ただ、必死に英語でコミュニケーションをしているのです。英語をやらないと仕事にならないからやっているんです。英語を気軽におしゃれを求めて始めるものの、仕事で使い始めると、そんなおしゃれの道具じゃなく、どんなに不格好でも、英語を使ってしゃべり、相手を説得しなきゃなりません。まさに生き死にがかかっているといっていいと思います。

また、英語学習はいまや、昔の英会話スクールのみでなく、学習コンサルティングなど、たくさん方法があります。ただ、いろいろな方法を実践した私が学んだのは、どのような方法をとるにせよ、1日何時間ととにかく積み重ねるしかないということです。どうしたら、英語ができますかね?と聞かれることがたまにあります。そこで逆に、「それじゃあ、昨日は英語ができるために何かしましたか?」とお聞きすると、なにもしていないことが多いです。何か王道、必勝法があり、それで英語を勉強すればいいと考えられるようですが、実際には、地道に毎日コツコツ時間を重ねる以外の方法はない、というのが近頃の私の考えです。

ここでも、首長族の首のリングとの共通点があります。首のリングは、いきなり伸ばすことはできず、何年もかけて、ひとつずつリングを増やし、伸ばしていくそうです。いきなり、リングをいっぱいつけようとしても、首の皮の伸びが追い付かず、対応できないのです。

ただ、反面、きれいな長い首のリングは1日で真似されることはなく、ライバルが気付いたときには、変えられない圧倒的な差になります。英語もそうです。1日で、英語が話せるようになることはないです。ネイティブのスピードの会話を完全理解する耳をもつことも1日、数か月ではかないません。英語は一度身に着けてしまえば、明日の朝に抜かれることはないんです。

年始に今年こそは英語!と始めたものの、すっかり遠ざかってしまっている方、首長族のリング一晩でいきなり伸びないのと同じように英語も、少しづつ、目に見えない成果を伴わず、成長していきます。そこで、効率の良い方法を追い求めて迷走するのではなく、今日から、なにか英語の学習を初めてはいかがでしょうか。英語はおしゃれの道具ではなく、生き死にを決めるアイテムです。そう思えば、英語を日々積み重ねるのも苦ではないのではないかと思います。
そうすれば、きっと他のだれかが、一晩では抜かせない英語の実力を身に着け、おしゃれを超えて英語を使ってビジネスをする自分になれると思います。