デパスをやめました

6月30日にデパスをやめました。
わたしは元々双極性障害で治療をしています。
血液検査ができない小さな病院に通っていたのですが、治療が進まず転院したことからデパス断ちがはじまりました。
デパスを飲んでいた頃の経験と、飲まなくなったあとのことを記録し、デパスを現役で飲んでいる方が考える助けになればいいなと思います。

デパスとの付き合いは三年ほどで、新卒で入った会社でたびたび過呼吸や目眩、手の震えのようなパニック発作が起こるようになったことがきっかけでした。初めは効果がもう少し緩やかなベンゾ系の薬を投薬されていましたが、効かない不安が強くあっという間にデパスを飲むようになりました。
デパスは効きがものすごく速く、強いので、頓服でしたが依存的な使い方をするまでに時間はかかりませんでした。
飲み始めの頃は接客業をしていたのですが、心臓が痛む度に飲んでいて、そのうち多めに服用してお店に立っている日もありました。デパスを飲んで無理やり働いていたので、身体が持たず必ず寝床から起き上がれなくなって、仕事を休むことが度々ありました。
そんな感じだったので仕事は長く続かず、転職しながら続けていましたが、結局は働くことが出来なくなってしまいました。仕事が続かないことで心が不安になり、余計に飲むデパスの量も増えました。
デパスをやめる直前には毎日のようにオーバードーズをしていて、正気の時間の方が少ないくらいでした。

デパスの怖いところは、効く力が強く、速い分そのあとの抜ける力も強く、速いところです。飲めばグッと安心するのですが、二、三時間経過して薬が抜ける頃に同じ速度でグッと不安になります。そのため続けて飲んでしまうのです。
薬が抜けているから不安なのか、うつ状態で不安なのかが飲んでいる間は分かりませんでした。

デパスをやめる時には、不安以外にも症状が出ました。これが本当に苦しい。
眼精疲労のような頭痛を伴う肩こり、平衡感覚が狂うので目眩がひどく歩いていると転んだり立ち続けられなかったりする、酷い悪夢を見る、腕が痺れて感覚が弱くなるので荷物を落とす、吐き気と嘔吐、幻聴幻覚等など。
この症状が自分の場合は二、三週間続きました。離脱の症状が強いため、入院される方も多いようです。

現在はデパス服薬中より不安になることはグッと減り精神状態は以前より安定しています、離脱症状も全くありません。
ただ、オーバードーズをストレス解消に使っていた側面は否めないので、その代わりの行動が現在も見つからず苦しむ時間は存在します。

デパスは甘く飲みやすい薬でありながら、安心と不安を両方与えてくるモラハラ彼氏のような薬だったので、もう二度と飲みたくないなと感じました。デパスをはじめとするベンゾ系の薬と付き合っている患者さんがもっと楽に生活できるよう微力ながら祈っています。

今日はここまで。