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7【軽トラの残骸を含む、ゴミ約14トン】

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遊暮山にはゴミ問題というのがありまして。

山を手に入れる時に、とにかく余計な手を加えずそのままの状態でいいので安く譲ってもらう、という経緯があった。

最初に山を見た時と、しばらく山で開拓気分で触っていた時は深く考えていなかったけれど、開拓すればするほど大きく直面した。

「ゴミありすぎる問題」


「ゴミありすぎる問題」

道のないような山で草を刈り笹を刈り、竹を倒し木の枝を剪定し、ようやく家の中のゴミ捨てに取り掛かったのは2021年の秋頃。栗拾いの時期。

遊暮山には家が建っていて、その家は別荘として使われていたようだが、最終的には物置のようないらないものを置く場所となっていた。

とにかく物を減らす、捨てるところから始めた。

フレコンバックというどでかい袋に、ゴミらしきものをどんどん捨てる。毎日捨てる。フレコンバックが満杯になった頃、知り合いのつてを頼ってゴミを捨てさせてもらう。そういう日々を3ヶ月ほど過ごした。

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この写真の中も、結果的にはほぼ全てをゴミとして捨てることになった。

300キロくらいのゴミを捨てただろう頃か。あまりにゴミが多いので知り合いのつてを頼るのもキリがない気がして、ゴミ業者さんを紹介してもらったのが12月。

1月の初め頃、業者さんが現地に見に来てくれた。

1人でコツコツする予定だったゴミ捨てを、改めて業者さんと一緒にゴミの量や不法投棄された場所を確認していたところ、どう考えても1人じゃ無理そうだと思える量のゴミがあることがわかった。

そのまま業者さんに、山全体のゴミ回収をお願いする流れになり、2022年1月の中頃から作業をお願いすることに。


ゴミがあっちにもこっちにも

ゴミがありすぎたが、大きく分けて3箇所のゴミ捨てを行うことに。

1つ目は、家の中の不要な物と倉庫の中の不要な物。今後の山仕事などに使えそうな農作業道具や、綺麗な食器類、新品のタオル、オブジェ的に使いたいものなどを除いて、ほぼ捨てる。カビの生えた布団。穴ぼこの空いた古いタンス。何かの景品だったであろう折り畳み自転車。古い雑誌や漫画。ちょっとエロ本。エロ競馬新聞。腐りかけた畳。天井に使われていたべろんべろんになったベニヤ板。捨てられるところはどんどん捨てた。

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2つ目は、山のそこらじゅうに散らばる目につくゴミ。家の周りの朽ちた棚。ひんまがった樋。錆びた波板。昔使われていただろう看板。不法投棄されたタイヤや水道管。意味わからん蛇口。見たこともない古いジュースの缶。拾って拾って捨てる。目に見える範囲の大きなゴミ。

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3つ目、これが1番大変な、山の斜面に捨ててある、明らかに不法投棄された大量のゴミ。竹が生えている山の斜面に、絨毯のように敷き詰められた不法投棄された大量のゴミ。バスタブ。コピー機。事務用の金属デスク。網戸。意味わからん重たい金属。想像できるほとんどのゴミ。家電だったものから、空き缶空き瓶、いろんなプラスチック。荷台から竹が突き破っている軽トラック。

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軽トラの荷台から突き破る竹はオブジェとしては最高だった。ある意味アート。自然の強さ。文明の敗北。


業者さんは本当にすごい

1月の中頃、初めて2トントラックで山に来てもらった。ゴミは山ほどある。必要ないものを伝えると、どんどんトラックに運び込んでくれる。あっという間に2トントラックいっぱいのゴミが出た。1日目は、2トントラックほぼ2台分の搬出。

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2〜3回目も2トントラックいっぱいにゴミを搬出。3回目くらいからは、搬出だけでなく、ちょっとした解体などもあった。大きなバスタブや壊れた家の設備なども搬出。

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4〜6回目で、山の斜面のゴミ絨毯の搬出。4トントラック2台。

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7回目が最後で、ボロボロの軽トラックと、人の手じゃ運べないくらい重い金属のゴミ。ユニックという大きな働く車を使って持ち上げ、2トントラックに乗せて。最後に地面と同化してしまった絨毯や布団を掘り起こして、パッと目に見えるゴミはほとんど捨ててもらうことができた。

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軽トラ、空を飛ぶ

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細かいゴミはまだまだたくさん落ちているけど、それはこれからの山仕事をしながらコツコツ拾い集めていくしかないくらい、細かなゴミだったりする。プラスチックの破片だったり。



1人じゃ無理だった

どう考えても1人じゃ手もつけられなかったであろう大量のゴミ。ざっくり14トン。遊暮山にあった。その大量のゴミが片付いた。

もし1人でコツコツやっていたとして、5年後も絶対終わってないだろうし、家のリフォームに取り掛かろうと思えるほど物が減るまで1年以上かかかっていた可能性がある。

それがたったの1ヶ月の間に進んだ。すごい。

ゴミが減っていくのを見ながら、その広くなった空間や、ゴミがなくなった場所。いろんな可能性や、やりたいことが思い浮かんできた。

家の畳を捨てたら、床下が見えてきた。

家の中では、ヨガのレッスンやキックボクシングのミット打ちを出来るように床板を貼りたい!

生え過ぎている竹を切って竹炭を作って、その竹炭を防湿の為に床下に敷き詰めたい!

竹炭を作るイベントをしたい!

倉庫の中のものが減ったので、作業スペースにしたい!家具や小物を作ったりしたい!イスとか作りたい!本棚も!

コンポストトイレを完成させて、人が来ても大丈夫な場所にもうすぐできそう!


ゴミがあるだけで考えられなかったことや、ゴミを捨てることを中心に考えないといけなかった場所が、これから作っていきたい場所をイメージできる場所になった。


これからやること

まずは、トイレを完成させる。

家にすでにあるボットントイレを、ナルナル菌を使ったコンポストトイレにする。道具も買ったし、あとは設置するだけ。もしかしたら失敗するかもしれないけど、それでいい。失敗しながら、実験しながら、よりマシな方法を選んでいけばいい。


トイレが完成したら、遊暮山を開放して、少しずつ人が遊びに来れる場所にする。

春はイベントができそう。梅の花が咲くし。竹炭を作りたいし。焚き火もしたい。

これからが楽しみになってきた。


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