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ジブリ・アニメを理解するために

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ジブリの世界にもう一歩深く入り込み、今までよりももっと好きになるために、一つ一つのアニメ作品について考えていきます。
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記事一覧

ノーベル文学賞 次の日本人受賞者は宮崎駿監督?

大江健三郎がノーベル文学賞を受賞した後、1994年10月17日に国際日本文化センターで行った講演…

muanitya
5か月前
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かぐや姫の物語 自由と自然 思いやり型の映像表現

高畑勲監督が2014年に発表した「かぐや姫の物語」は、スタジオジブリの作品としては、まった…

muanitya
5か月前
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おもひでぽろぽろ 思い出と向き合う

高畑勲が監督した「おもひでぽろぽろ」は、アニメ作品にありがちなファンタジー的な要素がなく…

muanitya
5か月前
8

風立ちぬ 生きることと美の探究と

「風立ちぬ」は、「紅の豚」の延長線上にあるアニメだといえる。 主人公の堀越二郎は、飛行機…

muanitya
5か月前
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紅の豚 大人を主人公とした、大人のためのアニメ

「紅の豚」の主人公は、豚の顔をした中年のパイロット。格好良くもないし、英雄でもない。何か…

muanitya
5か月前
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ハウルの動く城 歩くことと家族の形成

「ハウルの動く城」は、公開時から人気を博し、観客動員数では「千と千尋の神隠し」に続いて2…

muanitya
5か月前
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千と千尋の神隠し 水と生きる力の物語

ある日、一人の人間が何の手掛かりもないまま、突然いなくなってしまう。それを単に失踪と見做すのであれば、現実的な出来事である。しかし、あまりの不思議さのために、神の仕業ではないかと考えれば、神隠しになる。 「千と千尋の神隠し」の主人公である千尋は、両親と一緒に引っ越す先の家に向かう途中、異次元の空間に入り込む。 その空間は、神々が身を休めるお湯屋であり、非現実の世界。現実的な視点から見たら、千尋たち一家は神隠しにあったように見えるだろう。 名前を失う 両親の車の中でだだをこ

もののけ姫 怒りに曇る目と生きる自然

「もののけ姫」はジブリ・アニメの中でも、もっとも複雑で、難しいと感じられる作品だろう。 …

muanitya
5か月前
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風の谷のナウシカ 交感する力

「風の谷のナウシカ」は、「火の7日間」という大戦争によって巨大文明が滅んだ後、1000年後に…

muanitya
5か月前
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ジブリ・アニメ(宮崎駿監督作品)の中の自然

ジブリのアニメの中で、自然が大きな役割を果たしていることはよく知られている。そこで、日本…

muanitya
5か月前
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天空の城ラピュタ 生命の根源への旅

「天空のラピュタ」で宮崎監督が目指したのは、パズー少年を中心にし、愉快で、血わき、肉おど…

muanitya
5か月前
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となりのトトロ 夢だけど夢じゃない世界 トトロのいる自然

「となりのトトロ」は、ジブリ作品の中で最も平和で、戦うシーンは一つもなく、何も特別な事件は…

muanitya
5か月前
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芸術作品に解説は必要か? ー ジブリ・アニメを通して考える

絵画でも音楽でも、見たり聞いたりするだけでいい。頭で理解しようとすると、美が失われてしま…

muanitya
6か月前
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