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油絵を描いたり写真を撮ったり曲を作ったりします。 夢でみた内容や作ってみた物をメモする場所です。 油絵→mutihebi.wordpress.com

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椿をお茶にする

出社する時、ふと車から自宅の庭を見て気がついた。 なんて可憐な椿なんでしょう! 毎日通り過ぎるばかりで気が付かなかった。 いつもすれ違う隣の家のお姉さんが、実は猛烈な美女だったような気持ち。 いつも「お隣のコブシは綺麗だな。」とか「ハナミズキがあんなにたくさん!」とか隣の芝ばかり見ていてごめんね。 そして気がついた。 あまりに気がつくのが遅かったので、椿の花は散り際になっていた。 もっと椿の花を堪能したい! この美しさを長く楽しむにはどうしたらいいのだろう。 そ

    • 2024/04/08

      この店は、アカバチャセンムシが始めたらしい。 その前は、カタバミアオミが経営していた。 アカバチャセンムシは数が少ないが、集まると丈夫だ。 カタバミアオミは数が多いが、流れのままに消滅する。 カタバミアオミは執着がないので、すぐに土地を明け渡す。 アカバチャセンムシは拠点を探している。 一か所の拠点に集まるアカバチャセンムシの歓談には、独特のリズムがある。 そのリズムは他の虫を寄せ付けず、同じ虫の羽音を頼りに波を大きくしていく。 カタバミアオミは単独で羽音を鳴らす。

      • 2024/03/29【今日の】

        家の前に謎の単語を毎日掲げる家。 キューピーの首をポールにさして雨ざらしにしている家。 山道の集落で出会うペンキ手書きの美術館。 毎日通りかかる道で出会うたびに「なんだ?!」と思う場所を見つけなきゃ。

        • 2024/03/28【羊の角】

          これは、私の部屋の写真だ。 良かったらここから購入できる(https://mutihebi.thebase.in)&インスタ(https://instagram.com/mutihebi)は写真がいっぱいあるので見てね。 部屋の奥に、つり目の絵がある。 彼は羊で私の夢の中に出てくる。 それは、山岸涼子さんの描くニジンスキーの姿であり フレディー・マーキュリーさんが飛び跳ねるI Want to Break Freeであり 谷山浩子さんの歌う「森へおいで」である。 私の中

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          2024/03/27【梅】

          梅の花を摘んで集める。 枝の棘は指を刺す。 夢の中で、奥の間の襖を開けると春の庭が見えた。 裸足のまま庭に出ると、古い平屋がある。 縁側には白い着物の女が座っている。 女は自分の横を指さして座れという。 花をすすいで沸騰するシロップと一緒に瓶へ詰める。 梅の花は透明なガラス細工に変わる。 襖の向こうはいつ開けても春だった。 季節が明け、再び春が来て、また冬になっても女の外見は変わらなかった。 毎年私を待っている。 私はそのうち、襖を開けることを忘れていった。 梅の花が

          2024/03/27【梅】

          2024/03/26【うろこ】

          滑空するコミミズクが 大きな胡桃の木を見つける 降下して枝に捕まると 己の翼に痛みが走る 驚いてなお強く枝を掴めば また翼が痛む 翼には爪の跡があり 足に力が入るほど 翼から血が流れる 眩暈で落ちるコミミズク 地面に落ちる寸前で 翼を広げて飛び立つ あの枝は痛むか? あの樹はわたしか? 周囲を見渡す。 どの木もお前だ。 この森はお前だ。 お前の爪は当たっても痛まないはずだ。 思い出せ。

          2024/03/26【うろこ】

          2024/03/25【イタチ】

          夜、走る。 イタチ。 黒い寒天の中を。 夜、深く深呼吸すれば噴火する火山灰が喉を焼く。 咽て息吸えばなお深く灰届く。 そこに一匹のいたち。 鎌を持ち。 裂く!寒天を。 裂く!お前の牢獄を。 裂く!食べやすく。 行け。夜のイタチ。 行け、切り傷浅く。。

          2024/03/25【イタチ】

          2024/03/24【雨】

          sakuzitu yorukara naiteori atama itata kyo nikki koredake namusan

          2024/03/24【雨】

          2024/03/23【霧】

          初めて会った場所は霧の高速道路だった。 遠くでぼんやり点滅する赤い光にゆっくり近づいていくと彼がいた。 喧嘩をするといつもこうだ。 私が運転している車の窓から見える景色が濃い霧に包まれている。 またこういうことをする! 私はふっ!と息を吐いて霧を吹き飛ばす。

          2024/03/23【霧】

          2024/03/22【噴出】

          部屋の白熱灯が、一定の音程で電子音を発している。 静かを表わすようなノイズから、機嫌のよい猫のように喉を鳴らし、また戻る。 音が聴こえている間、ブラウン管のテレビで監視カメラの映像を見ているような感覚になる。私は薄暗い部屋で絵を描いている。 本棚が大きな本で埋め尽くされ、今にも崩れてお前に落ちるぞ。 そう思ったところで「キン」とクリアな金属音が白熱灯から聞こえる。 そうして私は部屋に戻ってくる。

          2024/03/22【噴出】

          2024/03/21【考えていること】

          暖かい日差しの午後を歩いている時、金属の柱が落下するような音がする。 途端に空が裂けて在りし日の先生や骨の欠片やモザイクのかかった人間などの魑魅魍魎が噴出して空気が紫になる。 その空気を吸うまいとして息を止め、姿勢を低くする。 私以外の人には見えるはずもない。私の記憶だから。 ゾンビが悠々とランチをとっていても無視しなくてはならない。 私にしか見えていないのだから。 そのような魑魅魍魎は、人ごとにあるはずなのにどうやって邪気払いしているのか? 軟酥の法、さっさとおうち

          2024/03/21【考えていること】

          2024/03/20【日記】

          投稿し始めて10日が経った。 日記と言いつつ、その日の出来事があまり書かれていないことに気がついた。  描く事が思い浮かばないと、頭の片隅で育った街並みを少しずつ切って貼り付ける。そうすると文章ができる。 このスタイルなら継続できそうなので、しばらく続けます。 また明日!

          2024/03/20【日記】

          2024/03/19【純ちゃんの思い出】

          台湾で純ちゃんのライブがある。 私は、実は純ちゃんのライブへ行ったことがない。 憧れが大きいから、自分が万全な時に行きたいと思っているのだがそんな日は来ないかもしれない。行かなきゃ。 高校生の頃、美術部のゆみちゃん(仮名)が「好き好き大好き」を口ずさんでいた。彼女は色白で背が高く、賢い美人だった。 その頃の私は戸川純の名前を知っていても検索するほどではなく「有名なアイドル」という認識だった。 話は別になるが、彼女は京都のお土産として「なっちゃん(私)に似てるから。」という

          2024/03/19【純ちゃんの思い出】

          2024/03/18【頭痛】

          今朝、目が覚めた時に頭痛があった。 左側の、後ろだ。 私は左側の頭が大きい。 左側の後ろにあるのは何か? Ifretobi ventricle(第五脳室)だ。 脳脊髄液が側脳室からイーリス孔を通って第五脳室に流れ込む。 第五脳室の機能はあまり知られていないが、磁気を識別していると考えられている。 中でも、生物間の距離や感覚を識別する時に使用される。 寝返りをうった時に違和感があるのは、第五脳室の向きが変わるからである。 また、虫の知らせや知り合いと自分の体調が一致するの

          2024/03/18【頭痛】

          2024/03/17【エ】

          小学4年生くらいのこと。 通っていた絵の教室で、チラシを貰った。 「名古屋で展示があるから行ってみてね。」 背が高くてソバージュで美人な先生が言った。 チラシには、奇妙な絵とタイトル「白紙委任状」と書いてあった。 馬に乗った女性が木を隠したり、木に隠れたりしている絵だ。 小学生の私は「ははーん、だまし絵を描く人だな?」と思った。 シュルレアリスムなんて聞いたことはないが、エッシャーを知っていた私は得意げに「これを観たい。」と言った。親はきっと「なんて熱心なんでしょう!」と思

          2024/03/17【エ】

          2024/03/16【アラーム】

          目覚ましの音。 かれこれ十年近く、同じ曲をアラームの音に設定している。 好きな曲を設定したっきり、一番静かに起きることができるので気に入っている。 それより前は、ヒグラシの鳴き声を設定していた。 夏でも冬でも、深夜も早朝もヒグラシ。 はざかけした稲に長い影が伸びて、青い草の臭いがする。 音だけでその匂いがするから不思議だ。 体のpHに合っているのだと思う。 負荷がかからずに現世に戻ってこられる。 曲をアラームに設定しようとしたことはそれ以前にもあったが、その曲を聴くと

          2024/03/16【アラーム】